本連載ではRoomClipユーザーさんが暮らすワンルーム・1Kをご紹介。真似できるリアルな工夫やとっておきのスタイルを探っていきます。
今回は、細長い造りのワンルームを夢いっぱいのドールハウスの如くかわいく、でも人の営みも確かに感じる気取らない雰囲気に仕上げる19oclockさんに、お部屋づくりのアレコレをお伺いしました。
今回教えてくれたユーザーさん♪
■プロフィール
19oclockさん何気なく置かれたものから住人の暮らしを想像できるような、気取らない住まいが好きです。片付けが苦手。気分が乗ったときに一気にやっつける方針でやってます。
■お住まい

いまのお部屋に決めた理由はなんですか?

「建物が頑丈なところ、泥棒が侵入しづらそうなところ、駅からの帰り道が明るくて人通りの多いところが気に入りました。家賃も安かったので即決しました。壁紙や床は自分好みにDIYするつもりだったので、内装はあまり重視していません。」
お部屋のこだわりを教えてください

「友人に、君の家は『巣』だねと言われたことがあります。まさにそんな感じの部屋です。収集癖があるので、ごちゃつきすぎないように気を付けつつ、好きなもので包み込まれるような気持ちのいい場所を目指しています。雑貨類はシンプルで整ったものより、わくわくするような一捻りあるものを選ぶことが多いです。」
気づいたらいつも居る場所はどこですか?

「ベッドです。休日はいつもベッドでごろごろしています。映画鑑賞もベッドの上です。窓につけた遮光のロールスクリーンに、プロジェクターで映します。
自分好みの居場所をつくるための一手間たち【ここがポイント!僕&私の工夫】
■①まずは、床と照明から変える

「雰囲気づくりは床と照明から! と思い、リビング、キッチン、脱衣所のそれぞれに違うクッションフロアを敷き、あたたかい色の照明に付け替えています。キッチンの蛍光灯は取り外せなかったので、自分でライティングレールを取り付けました。」
■②生活の場面ごとに高さを変える

「くつろぐときはベッド、食事は床に座って、勉強や制作は机に向かって、と暮らしの場面ごとに高さに変化をつけています。そうすることで都度、見える景色が変わるので、気分も切り替えられます。このミドルベッドは、省スペース活用のためロフトベッドを探していたときに見つけました。」
■③収納力はDIYで都合よく変える

「備え付けの収納は、小さなクローゼットのみです。扉を外し、向かい合わせに突っ張り式のクローゼットを設置して収納力を拡張しています。目隠しのカーテンは自作しました。有孔ボードはホームセンターで買ってきてペンキを塗りました。」
■④とっておきで華やかに変える

「ものすごくかわいいヴィンテージのカフェカーテンが手に入ったので、どこに飾ろうか考えていました。そんなとき、リビングのカーテンに重ねることを思いつきました。主役はカフェカーテンなので、メインのカーテンは無地にしています。」
■⑤もともとの雰囲気を活かして変える

「キッチンは、れんが色のタイル壁に合わせてリメイクしました。無機質なステンレスの部分は、屋外用の木目シートとタイルシールでぬくもりある雰囲気に。
最近買ったナイスなアイテムを教えてください
ITEM象印の復刻柄ボトルPRICE3,850円 (税込)
写真でひとめぼれしてすぐにポチったのですが、実物はもっとかわいい!保温性能も高くて文句なしです。象印のロゴマークも古いものになっているなど、こだわりが細かいところも気に入っています。
今後インテリアで挑戦してみたいことがあれば教えてください
19oclockさん「今の賃貸で現状復帰できるリメイクの方法を考えるのも楽しいけれど、次に引っ越すときはリノベーションに挑戦してみたいです。それと、お世話が大変そうですが植物にも手を出したいです。」
お話をお伺いして

19oclockさんのワンルームは、お話に出てきた通り『巣』を思わせます。それは、物語に出てくる小人や妖精のおうちのような、夢を感じる『巣』でした。アンティークがあったり、レトロな雑貨があったり、目移りせずにいられない空間は、ワクワクが止まりません。床や照明の切り替えで工夫したゾーニングには心地良いリズムもあります。限られたスペースを効率よく使う家具選びも、暮らしの場面ごとに切り替わる視点も絶妙ですよね。
好きを楽しむ、自分らしさで空間を満たす、19oclockさんのお部屋づくりはそこに特化しているように感じます。そしてそれは、一人暮らしにおける理想形ではないでしょうか?今回教えていただいたアイデアや工夫を参考に、ぜひ暮らしやすくていつも楽しい♪とっておきの自分のお城をつくってみてください。
執筆:RoomClip mag 編集部