
RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、優雅さと愛らしさを両立するフレンチカントリーなインテリアを楽しまれているLeeさんに、キッチンづくりのこだわりや工夫をお伺いします。
夫婦と娘2人、パピヨン×トイプードルのMIX犬という4人と1匹家族です。築16年の輸入住宅で暮らしています。
コミュニケーションが取りやすい、あたたかなカフェ風
Leeさん宅は、優しくナチュラルなインテリアでコーディネートされています。テーブルの脚や雑貨の柄といったディティールに、さりげなくにじむこだわりも印象的ですね。見せる収納やディスプレイが映えるキッチンにも、そうしたこだわりが詰まっているよう。まずは、キッチンづくりのテーマや大切にしたことから教えてください!
Leeさん「家を建てた当初は子どもたちもまだ幼かったので、家族とのコミュニケーションが取りやすくて開放感のある対面キッチンを選びました。キッチンづくりでイメージしたのは、リビング・ダイニングに溶け込む、あたたかみのあるカフェ風の空間です。最近は、このキッチンで娘がお菓子づくりを楽しむようになりました。その姿をダイニング側から眺めるのも、またうれしいものです。」
■声と視界が抜ける、オープンなカウンターキッチン

同じ家に暮らしていても、意外とみんなそれぞれ違う動きをしているものです。特にキッチンでの作業は長い時間を要したり、頻回だったり……間取りや形によっては大切な『会話のチャンス』を逃してしまうかもしれません。だからこそLeeさんは、そのタイミングを逃さないオープンな対面カウンタースタイルを採用。お子さんが小さいときはもちろん、立派に成長した後も、その時折でこの形は良さを発揮してくれるんですね♪
ここからは、フレンチカントリーなインテリアに溶け込む素敵なスタイリングの秘訣や、キッチンに欠かせない使い勝手への考慮についてさらに詳しくお伺いしていきます。『コミュニケーションは大切にしたいけど、生活感を隠すのが大変そう』『見えるから、家具や収納にコストがかさみそう……』とオープンスタイルへの尻込みがある方も必見。アイデアを聞けば、きっと気持ちが軽くなります。
■キーワード1 すっきり好みを楽しむ、ナチュラルフレンチ


「インテリアのテーマは、ナチュラルフレンチスタイルです。ホワイトをベースに、お気に入りの雑貨やキッチン用品のディスプレイを楽しみつつ、ゴチャゴチャに見えない清潔感のあるキッチンを目指しました。陶器のフレンチ雑貨が好きで揃えています。」
■キーワード2 使い勝手とコストを考慮した、ベストな収納と設備

「収納や設備に関しては、使い勝手とコストバランスを考慮して工夫しながら選びました。壁側のタイルトップカウンターとウォールシェルフは、もともと使っていた食器棚や冷蔵庫に合わせて造作してもらったものです。シェルフは、置きたいものに合わせて後から自分で付け足しています。一方、吊り戸棚は汚れに強いこととコストを抑えられることから、システムキッチンのアイテムを採用しています。」
■キーワード3 見せたくないものやスペースは、見せないスタイル


「ダイニング側から作業する手元が見えないようにしたかったので、カウンターテーブルは高めです。また、食器棚のガラス面にはレースシートを貼って目隠しをして、分別ゴミ箱は背面カウンター内側に収められるようにしました。ストック食品などは、全体のナチュラルな雰囲気を壊さないようにカゴや布を活用して保存しています。雰囲気に合わない、生活感が出る部分を隠せば、片付けも頑張りすぎずにこなせる気がします。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください
Leeさん「人それぞれ、憧れのキッチンスタイルがあると思いますが、あれもこれもと取り入れるとチグハグになったり、費用も余計にかかったりしてしまいます。気分を上げるためにも、トキメキは大事にしながら、生活スタイルや動きの癖と向き合って、バランスよく自分らしい理想の形を求められたらいいのではないかなと思います。」
まとめ: 理想をもとに最適を求めたい

キッチンのテイストや形にはある程度、定番があります。そこから理想を求めていくと、なんとなく『こうしなくては』という気持ちが芽生えるものではないでしょうか?『素敵な誰かとできるだけ同じようにしたい』そんな思いです。でも、素敵な誰かは自分とは違う人、違う家族。見た目はよくても、もしかすると使い勝手はイマイチはまらないかもしれません。
そこで大切になるのは、Leeさんのアドバイスにもあるようにトキメキを大切にしながら、自分にとっての快適で洗練すること。ぜひ、それを実行し体現しているLeeさんのキッチンを参考にしながら、憧れを自分だけの最適にブラッシュアップしてみてください。
執筆:RoomClip mag 編集部