梁は本来天井の裏に隠れているものですが、「化粧梁」という、本来は天井裏にあるはずの梁を、デザインとしてあえて見せるものもあります。おしゃれで個性的で奥行きのある空間を演出できるのがメリットですよ。
梁の位置や間隔はさまざま
化粧梁は構造上必要な梁ではない場合も多いので、梁の位置や間隔に自由度があるのがいいところ。空間を仕切るように配置したり、天井に付けずに浮かせてつけたり……選択肢はさまざまです。ユーザーさんがどんな化粧梁を採用しているのか見ていきましょう。
■垂直に空間を区切る
白い天井や壁のアクセントになっている、木目が美しい化粧梁。この梁があることで縦長のLDKが広く感じられているそうです。白、黒、明るい木目で統一されたインテリアに、梁がいい仕事をしていますね。
■等間隔に並ぶ

鮮やかなブルーが目をひくお部屋で、等間隔に化粧梁が並んでいます。エスニックなインテリアにも存在感のある化粧梁がいい味を出していますね。梁を利用してストリングライトが飾られていたりと、見落としがちな天井空間にもこだわったインテリアに仕上がっていますね。
■立体的な化粧梁

木目の美しさを存分に味わえるこちらのお部屋。ひときわ目をひく立体的な化粧梁を採用されています。天井を見上げて惚れ惚れしてしまいそう。梁にライティングレールをつけることで、これからのインテリアの幅が広がりますね。
天井アクセントと合わせてよりおしゃれに
奥行きが感じられ、空間に広がりをもたせられる化粧梁。天井のアクセントとあわせることでよりその効果を活かすことができます。
■折り上げ天井

こちらは、天井の中心を周囲の部分より高く作る「折り上げ天井」に化粧梁を合わせた実例です。化粧梁のあいだに等間隔に配置されたダウンライトも美しいですね。色味をおさえたナチュラルなインテリアを、こだわりのある天井がひきたててくれています。
■勾配天井

こちらは、傾斜のついた勾配天井を採用されているユーザーさんです。高さのある天井が、化粧梁の存在感を感じさせてくれます。天井のアクセントクロスと梁の色味を合わせてあり、梁で空間を区切りながらも広がりを活かしたインテリアになっています。
■吹き抜け

吹き抜けと化粧梁の組み合わせも魅力的ですね。おうちにこんな空間があるなんて憧れてしまいます。ユーザーさんは梁を活かして、グリーンをインテリアに取り入れていました。化粧梁をうまくつかってインテリアをグレードアップさせるお手本になります。
化粧梁を利用したインテリア
化粧梁そのものがお部屋の装飾という位置づけですが、この化粧梁を利用すればさらにお部屋を彩ることができます。化粧梁のあるお部屋のインテリアをワンランクアップさせるユーザーさんたちの工夫を見ていきましょう。
■ペンダントライトを吊るす

キッチンにある化粧梁に、ペンダントライトを吊るしたユーザーさん。マグカップ型の照明がキッチンをカフェのような空間に仕上げています。キッチン収納も梁と同じカラーでそろえることで、梁も家具の一部のような一体感を感じられますね。
■風船で飾りつける

梁にふうせんを飾り、季節感のあるインテリアに仕上げられているお部屋です。風船のデザインを変えればどの季節にも対応できそうでマネしたいアイデアです。手を加えにくい上の空間をうまく活用できるのも、化粧梁のメリットですね。
■ハンモックをさげる

こちらのユーザーさんは、化粧梁にハンモックをさげてリビングにくつろぎスペースを作られています。ハンモックの存在がお部屋をリラックスできる雰囲気にしてくれていますね。ナチュラルカラーのお部屋にインテリアとしてもマッチしています。
■ブランコをつける

こちらは梁を利用し、ブランコを作られたユーザーさん。ブランコのあるお部屋なんて楽しいこと間違いなしですね♪梁はシンプルなホワイトで、木目の天井とも相性抜群です。建具などと色を合わせているところもポイントですね。
今回は、化粧梁のあるおうちのインテリアをご紹介しました。一言に化粧梁といってもさまざまな形があり、インテリアの活かし方もいろいろありましたね。おうちづくりをされている方は、ぜひ参考にしてみてください。
執筆:moo