RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、家族の日常の快適性にとことんこだわったazureさんの家づくりと、そこに広がる素朴であたたかな空間の魅力に迫ります。
今回ご紹介するのはこの方です!
azureさん家を建てることになったとき、大工をしている父親に方眼用紙を渡されて、自分で間取り図を描くところからはじまった家づくり。広すぎないリビングは人を招くことよりも、自分たちの生活がしやすい空間にするため、階段の吊り戸は冷暖房の効きを良くするためと、シンプルながら色々な思いを込めてつくってもらいました。いつでも綺麗に整理整頓、掃除をして、気持ちの良い空間になるように心掛けています。
ぬくもりと豊かさの秘訣を探る
■暮らしやすさを大切に、自然なものとシンプルに
azureさんご夫婦とお子さんふたりの4人家族が暮らすのは、2階建て4SLDKのお住まいです。間取り図を描くところからはじまったお家は、日常を気持ち良く快適に過ごすことにこだわったシンプルでナチュラルな空間。玄関もすっきりと広く、明るく朗らかな印象です。ちょっと注目したいのは、土間とホールの床との間にさりげなくある奥行き。ここには靴が良い具合に隠れます。『いつもの靴』がここにあれば、履くときも脱ぐときも間違いなくスムーズです。来客対応にも重宝するつくりだと感じます。


もちろんLDKもシンプルでナチュラルです。管理栄養士をされていたことがあるazureさんが特にこだわったのは、キッチンだと話してくれました。タカラスタンダードの白い琺瑯キッチンは即決だったそう。家族とコミュニケーションが取りやすい対面スタイルにしたこと、だからこそ手元が見えないカウンターの高さ、IH前の壁やステンレスのシンクといった随所に、細やかな気配りが散りばめられています。
■愛用品だから、長く活かし続けたい

リビングは、白く柔らかなキッチン・ダイニングよりも、ぐっと落ち着いた色味でまとめられています。主役はカリモクのソファ。ただ、その正面にあるテレビボードも同じくらいの存在感や趣きをにじませています。

それもそのはず。以前のお住まいから10年以上使い続けておられる愛用品なのです。アクセントになっている木製の引き出しは、大工をされているお父様の手づくり。中にはリビング遊び用のおもちゃや、パソコンのコードといったそのままだと生活感に変わるあれこれが入っているそうです。
■彩りは家族の個性、創造がある暮らしは楽しい

azureさん宅はシンプルです。けれども、手づくりの雑貨やお子さんたちの作品で彩られているから、表情豊かであたたかです。こちらのモビールも、バランスを試行錯誤されながら手づくりされたもの。たくさんの思いや笑顔が宿っているからでしょうか、眺めていると心もほぐれていきます。

時には『そうじゃない使い方』をするのもazureさんの暮らしのアイデアです。お子さんたちが寝る前に選ぶ絵本は、味わいのあるカゴバッグの中。なんとなく、本棚から取り出すよりも気軽で、選ぶのも楽しめるような気がします。
azureさんの家づくりは、家族の快適に真摯です。素朴を活かすシンプルは、あたたかく家族の日々を包み込み、支えています。頑張り過ぎたり、背伸びしたり、ということがないから軽やかに自然体であるのも素敵なところ。でも、その中には工夫やアイデア、ひらめきがたくさん詰まっていましたね♪きっとこれからもたくさんの発見をくれますので、ぜひ引き続き注目してみてください。
azureさん邸の間取り図

azureさん宅は2階建て4SLDKの間取りです。今回は1階LDKを中心に拝見させていただきました。家事動線や小回りの利くサイズ感、空調効率、風通し、成長に合わせやすい柔軟性、家族の今とこれからの快適に丁寧に応えてくれる素敵なお住まいです。
azureさんのお部屋ギャラリー
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執筆:RoomClip mag 編集部