
RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、ゆったりとモダンにナチュラルな暮らしを楽しむtomakiさん宅の、自然と家族が集まるシンプルなキッチンの魅力に迫ります。
妻と小学生の娘との3人暮らしです。いつもみんなが近くに居られるようにと、平屋を建てました!子どもが成長しても、キッチンを中心に家族団らんができたら良いな思ってます。娘とDIYなんかもしていきたいです。
木を活かした、家族みんなで過ごせる空間
tomakiさん宅のキッチンは、ナチュラルでシンプルです。キッチンにはつきものな『生活感』というノイズを、さらっとキャンセルする木の腰壁が印象的。腰壁の上には、背面や飾り棚にゆったりと並ぶ雑貨のディスプレイを楽しめるのも素敵です。まずは、そんなキッチンをつくる上でこだわったことや、テーマにしたことから教えていただきました。
tomakiさん「みんな食べることが大好きなので、間取りはキッチン中心で考えてもらいました。テーマは『家族が全員立てるシンプルかつナチュラルなキッチン』です。板張りの腰壁や造作で仕上げてもらった背面は、大好きな木を活かしたこだわりポイント。だから、リビング側から眺めるキッチンもお気に入りなんです。」
■絶妙なパントリーの配置

間取り図を拝見すると、通路を挟んですぐ横にパントリーが続いていることが分かります。まるで、キッチンの半分を担うような配置だと感じました。冷蔵庫がこちらに収まっていることからも、事実そうなのではないでしょうか。見える部分の圧迫感や雑多感を上手に取り除く、絶妙な存在です。
ここからは、見せ方から使いやすさまで、キッチンの快適に丁寧にこだわるtomakiさんならではのこだわりや、とっておきの見どころを3つのキーワードから紐解きます。見た目だけでなく、使い勝手もすっきりシンプルで気持ちがいいキッチンのつくり方を探っていきましょう。
■キーワード1 シンプルにナチュラルに、使いやすく!


「腰壁や造作棚に木をふんだんに使った、シンプルだけどしっかり使いやすく仕上げているのがこだわりです。とにかくシンプルなので『物をあまり置きたくない』と妻は言います。それを受け、冷蔵庫や電子レンジといった家電類もすっきり収まるパントリーをつくってもらいました。冷蔵庫前の壁を互い違いにすることで、広めの動線を確保しています。」
■キーワード2 想いが詰まった、造作棚


「使い勝手やリビングから見たときの雰囲気を考えながら一番時間をかけて検討したのが、背面の造作棚です。要望を叶えてもらった部分なだけに、ゲストが来たときに触れてもらえると、とても嬉しいんです。」
■キーワード3 天井でメリハリをつけた、開放感のある眺め


「キッチン・ダイニングとリビングの天井は、高さを変えてメリハリをつけています。それぞれの空間にちょうどいい落ち着き感を大切にしながらも、開放感も感じられるのが良いところ。
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください




「流行りにとらわれず、自分の好きを貫いていくのが一番いいと思ってます!我が家の場合は『とにかくシンプルに』と思い、大工さんとよく相談しました。そうしてできた造作棚や飾り棚に、雑貨や花を入れ替えながら飾ると、毎回色の違うキッチンになります。キッチンでの『楽しい』がどんどん増える感じ、尽きない感じが大好きです。」
まとめ: 飽きずに愛せるベースがあればこそ……

長く暮らす家、多くを過ごすキッチン、気が付くと当初キラキラしていた眺めが、なんだかしっくりこない……そんなことがあるかもしれません。そうなったとしても、簡単にリフォームやリノベーション、建て替えはできないから、次第に妥協や不満の中で過ごすようになってしまう。それは、避けたいですよね。
tomakiさんのキッチンづくりには、そんな残念な結果を回避するヒントがあります。それこそまさに『貫きたい好き』でベースを整えること。キッチンの道具や食器、雑貨は、入れ替えようと思えば総入れ替えだってできます。だからこそ、棚や腰壁といった『造り』の部分にしっかりとこだわることが大切です。好きなベースがあればこそ、器や雑貨、季節の植物の入れ替え・並べ替えも、さらに楽しくなるのではないでしょうか。ぜひ、素敵なことをたくさん教えてくれるtomakiさん宅のキッチン、参考にしてみてください。
執筆:RoomClip mag 編集部