
RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回はモノトーンとナチュラルをバランスよくミックスさせた、フランスのアパルトマン風なインテリアづくりをされているkarinaさんに、キッチンづくりの工夫やこだわりをお伺いしていきます。
夫婦2人暮らし。2025年に新築したばかりです。新婚旅行で行ったフランスに憧れて、インテリアにもフレンチシックな要素が入れられたらいいなと試行錯誤してます。まだまだ個性が少ないお家ですが、少しずつ好きを増やしていければと思ってます。RoomClipに、日々の暮らしをたくさんアップロードしていきたいです。
黒を基調にした、シックなカフェ風
karinaさん宅のキッチンは、黒を主役にしつつも軽やかかつ、爽やかな雰囲気であるのが印象的です。色味も装飾も抑えたシンプルさからは、心のゆとりまで感じられるのが素敵なところ。まずは、そんなキッチンをつくるうえでのこだわりや、大切に考えたことから教えていただきました。
karinaさん「色や雰囲気にこだわりました。黒を基調に、カフェっぽい雰囲気になるようにしています。照明との相性を考えたり、ダイニングの椅子にも黒を選んだり、キッチンとダイニングにまとまりを持たせる空間づくりも大切にしています。ガスコンロ(トッププレート)や水栓、レンジフードといったディテールにも黒を意図的に採用しました。」
■インテリアになる対面スタイル

なるほど、ダイニングとのつながりも大切にされているんですね。オープンな対面スタイルのキッチンは、そうしてインテリアの一部としてコーディネートすると、ぐっとカフェ感が増します。雰囲気がいい、見ていたくなる、そんな存在のキッチンは毎日にハリも与えてくれそう。
■キーワード1 フレンチシックを意識した、白×黒スタイル


「フレンチシックなスタイルが好きなので、キッチンとカップボードの色選びはとても悩みました。キッチングッズで色が入ると思い、最終的には木目が素敵なブラックにしたんです。カウンターまで黒だと暗くなり過ぎるため、そこはあえて標準色の白系カウンターにしています。家電は、白いカウンターに映えるよう、黒からグレーの範囲の色味でそろえています。デロンギのポットで、お家カフェも楽しめます♪」
■キーワード2 高身長でも使いやすい高さ


「キッチンの高さは、90cmのカウンターにしてもらいました。私の身長が170cmを超えているので、とにかく使いやすい高さにこだわりたかったんです。新築だからこそ、キッチンの高さにまでこだわれたのはよかったです。ついでに後ろのカップボードもハイカウンタータイプを選択しています。」
■キーワード3 見せたくないものを隠してくれる造作壁


「共働きで、いつもきれいに保つのは難しいです。だからあえて、シンクの前には高さのある造作壁をつけてもらいました。こだわりの家電はダイニングからも見えますが、ごちゃつくシンク内はこれで隠れて見えにくい仕様です。お陰でストレスも少なく、快適です。黒の水栓が少し見えるのもポイントですね。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください
karinaさん「新築の場合、設備は本当に悩むことが多いと思います。ショールームに行くと、かっこいいキッチンがたくさんあります。その雰囲気にのまれず、実際に自分が使う想像をしてみて、本当に必要なのかとか、きれいに使えるのかとか、考えられると後悔の少ないキッチンになると思います。
まとめ: オープンでも、見せ方はコントロールできる

karinaさんのキッチンは、印象的な照明、お気に入りの家電や水栓、こだわりぬいた黒と白の絶妙なバランスで魅せます。どれも眺めとして美しいけれど、ひとつひとつが決して悪目立ちすることなく調和しているのが見事なところ。そして、雑多や生活感をオフする造作壁が、その眺めの良さを引き立てているのも秀逸でした。
見通しがよく、開放的なオープンスタイルのキッチンに憧れる方は多いのではないでしょうか?ただ、生活感まで丸見えになるのがネック。karinaさんのキッチンづくりは、すっきりしたコーディネートのコツだけでなく、そのジレンマを解消する『見せ方のコントロール』も教えてくれます。ぜひ参考にしてみてください。
執筆:RoomClip mag 編集部