RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、趣きや風合いの豊かさを楽しみながら、好きなものに囲まれたシンプルな暮らしづくりをされているkyokoさんに、キッチンづくりのこだわりや工夫をお伺いしていきます。
子どもたちは県外にいて、夫は単身赴任中。春にリノベーションした家で少しずつお気に入りの空間をつくっています。最近は麹やせいろにもちょこっと触れながら、コーヒーを淹れて飲む時間やリネン小物づくりも楽しんでいます
使いやすく心地よい、毎日を楽しくしてくれる場所
kyokoさん宅は、心地よい落ち着きを感じるすっきりとした空間です。ダイニングの向こうに見えるキッチンも、清潔感のある大人な雰囲気。リノベーションをされたばかりとのことですが、キッチンづくりではどのようなことを意識されたのですか?
kyokoさん「テーマは『カフェのようにくつろげて、毎日の料理が楽しくなるキッチン』です。色や素材は、落ち着きのあるグレーストーンをベースにしています。アクセントには、あたたかみのあるチェリー材を採用しました。見た目だけでなく、収納や作業スペースの高さや配置も、自分の身長と生活動線に合わせて工夫したのがこだわりです。」
■ゆったり快適に動ける対面スタイル

キッチンは、一日の中でも過ごす時間が多い場所だと思います。言い方を変えると、暮らしの中でどうしたって避けることのできない場所です。だからこそ、楽しく過ごせる、使いやすい、快適、といったポジティブな要素が詰まった空間にできたら最高ですよね。kyokoさんは、まさにそれをリノベーションで丁寧に実現されています。そして、動線を広くとった対面スタイルは、料理をつくりながら周囲に気を配ったり、好きな眺めを楽しんだりできるのも魅力。過ごしている時間の楽しさが、無限に膨らんでいきそうです♪
ここからは、そんな素敵なkyokoさんのキッチンから、厳選した3つの見どころを紹介していただきます。
■キーワード1 グレーストーンで統一したシックな雰囲気

「キッチン扉、吊り戸棚、カップボードのすべてを、トクラスのグレーストーンで統一しました。
■キーワード2 身長に合わせてちょっと低めにした収納


「吊り戸棚は、自分の身長に合わせて低めに設置しています。その分、見た目が重たくならないよう、長さは50cmとコンパクトに調整。よく使う食器や調味料をケースごとに分けて、サッと取り出せるようにしています。」
■キーワード3 作業がスムーズな動線に沿ったレイアウト


「キッチンとカップボードの間は1.1mとゆったり空けて、動きやすくしています。また、冷蔵庫は水まわりのすぐ後ろに配置することで、小回りが利くようにしました。動線を考えたレイアウトに加えて、IHと水回りの間にあるグレーの人造大理石ワークトップも、傷や汚れが目立ちにくく、毎日の作業が快適に進むので気に入っています。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください




「自分の身長や使い方に合った収納の高さや配置を意識して選びました。好きな色や素材で統一感を出すと、キッチンに立つ時間も楽しくなると思います。また小さなカフェスペースをつくると、ひと息つける場所になるのでリラックスできます。まだリフォームしたばかりで、私も試行錯誤中です。」
まとめ: 心にも暮らしにも、快適が行き届くように

好きな物や要素に囲まれたキッチンは素敵です。使いやすく配慮されたキッチンも素敵です。でもその両方を贅沢に叶えたキッチンは、もっと魅力的。とはいえ、そのために何をどうすればいいかを考えるのが難しい。kyokoさんのリノベーションとキッチンづくりのお話は、そんな難しい部分のヒントをたくさんくれます。自分の身体や動きに合わせたり、日々の過ごし方にちょうどいい形にしたり、好きな色や素材を使ったり……キッチンづくりは単純ではないから、うんと自分らしくもできるのだということも教えてくれました。
執筆:RoomClip mag 編集部