「ツイードが今季のコレクション全体の焦点となっていることは、まさにトリビュートといえます」とヴィルジニー ヴィアールは語ります。
そしてウェストミンスター公爵のジャケットの物語があります。彼女が彼のジャケットを自身のためにつくって着こなしていたということ。「愛する人の服を身につけるのは何よりもセクシーなこと」とヴィルジニー ヴィアールは続けます。「このとても現代的なアティチュードに私は魅了されました。そしてシャネルはそのツイードをフェミニンなものにしたのです。」

2022/23 年秋冬 プレタポルテ コレクション ショーの会場となったグラン パレ エフェメールはツイードで覆いつくされました。ジャケットはサイケデリックな色彩、あるいは微かにマスキュリン、もしくは僅かにオーバーサイズとなり、黒く光沢のあるベルベットのパンツも登場します。タイトスカートには、ロングソックスにパテントレザーやウールブークレーのスティレット ヒール パンプス、あるいは黒やベージュのラバーのブーツやサイハイブーツを合わせています。

色と素材の組み合わせが無限の可能性を秘めるツイードは、シャネルというメゾンを永遠に象徴するコードです。「私はツイードを扱うのが大好きですし、シャネルでは私はツイードなしでは考えられません」



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