韓国・ソウルで開幕した国際アートフェア「Frieze Seoul 2025」。世界中のアート関係者が集うこの舞台において、MCMは自社の旗艦空間「MCM HAUS」で特別展「BE@RBRICK in MCM Wonderland」を開催しています。
ファッションブランドであるMCMがカルチャーとアートを融合させるこの試みは、Friezeにおける新しい文化体験の提示といえるでしょう。

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BE@RBRICK in MCM Wonderland/Courtesy of MCM FASHION GROUP

Frieze Seoulという国際舞台
Friezeはロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、そしてソウルと展開する世界有数の国際アートフェアです。数多くのギャラリーやアーティストが参加するこの場は、単なるアートマーケットにとどまらず、国際的なカルチャーの交流点でもあります。2025年のソウル開催は、東アジアにおけるアートシーンの中心性を改めて示すものであり、その期間中に行われるMCMの取り組みは、ファッションブランドがアートシーンに積極的に関与する象徴的な事例となっています。

MCMがBE@RBRICK特別展を韓国・ソウルで開催。Frieze Seoul 2025でカルチャーとアートの融合を体感
NOBUKI HIZUME/Courtesy of MCM FASHION GROUP

MCMのブランドとしての位置付け
ドイツ・ミュンヘンで誕生したMCMは、グローバルブランドとして音楽、アート、ファッションの境界を横断する活動を積極的に行ってきました。単なるラグジュアリーブランドではなく、カルチャー全体をデザインする存在として、その軌跡を築いています。今回のBE@RBRICK特別展も、ブランド哲学である「伝統と革新」「クラフトとモダニティ」の二項を体現するものです。

MCMがBE@RBRICK特別展を韓国・ソウルで開催。Frieze Seoul 2025でカルチャーとアートの融合を体感
KEN YASHIKI/Courtesy of MCM FASHION GROUP

BE@RBRICKを介した多層的な表現
本展のキュレーションを担ったのは、MEDICOM TOY代表取締役の赤司竜彦氏。帽子作家・日爪ノブキ、アーティスト谷敷謙、そして鹿革と漆を用いる「印伝屋」など、幅広いジャンルのクリエイターが参加しています。伝統工芸と現代アート、ストリートカルチャーとファッションを同一空間に並置することで、BE@RBRICKがただのフィギュアではなく、文化的な対話のプラットフォームであることが浮かび上がります。

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INDEN-YA/Courtesy of MCM FASHION GROUP

工芸とポップカルチャーの交差
特に注目すべきは、印伝屋による鹿革と漆の技法を施したBE@RBRICKや、過去のアートワークを再構築した「PAUSE -Usa Usa-」など、伝統とポップカルチャーを大胆に交差させた作品群です。クラシックな技術と現代的なモチーフが共鳴し合い、新しい美意識を提示しています。


MCMがBE@RBRICK特別展を韓国・ソウルで開催。Frieze Seoul 2025でカルチャーとアートの融合を体感
Courtesy of MCM FASHION GROUP

限定アイテムとコレクション性
会場では展覧会限定のBE@RBRICKセットをはじめ、カリモクによる木製モデル、Tシャツ、バッグ、チャームなど多様なアイテムが展開されています。アートとファッション、クラフトが一体となったこれらのプロダクトは、コレクターズアイテムとして強い訴求力を持ち、展示そのものを拡張する役割を果たしています。

MCMがBE@RBRICK特別展を韓国・ソウルで開催。Frieze Seoul 2025でカルチャーとアートの融合を体感
Courtesy of MCM FASHION GROUP

カルチャーとアートの融合を体感する場
今回の「BE@RBRICK in MCM Wonderland」は、Frieze Seoulの枠組みを超え、カルチャーとアートが融合する新しい体験の場として存在しています。ファッションブランドとしてのMCMが示したのは、単なるプロダクト展示ではなく、カルチャーの未来を描くアート的実践です。ソウルという都市を舞台に生まれたこの空間は、国際的なアートフェアの文脈においても特異な輝きを放っています。

BE@RBRICK in MCM Wonderland

会場:MCM HAUS(ソウル特別市 江南区 清潭洞 狎鴎亭路 412)
会期:2025年9月3日~30日(一般公開)
開館時間:11:00~20:00
入場料:無料

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