東京・銀座のGinza Sony Parkにて、銀座の100年、ソニーの80年、そしてソニービルの60年を重ね合わせて辿る展覧会『100.80.60.展』が、2026年4月24日から5月31日まで開催されます。本展は、単なる年表的な回顧ではありません。
都市・企業・建築という異なる時間軸を、11人の作家による“言葉”を通して編み直す試みです。

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Courtesy of Ginza Sony Park
銀座という「変わり続ける場所」 銀座は、日本におけるモダンの象徴であり続けてきた場所です。流行の先にある“気配”が変わる街──それは、Ginza Sony Parkが捉えてきた銀座の姿でもあります。本展では、その100年を10年ごとに区切り、「銀座と、モダン。」「銀座と、時計。」「銀座と、手直し。」「銀座と、暮らし。」「銀座と、まぶしさ。」「銀座と、歩く。」「銀座と、ネオン。」「銀座と、静けさ。」「銀座と、衣替え。」「銀座と、撮る。」「銀座と、途中。」といった“ムード”として再定義。時間は出来事ではなく、空気として扱われています。

「読む」ことで立ち上がる都市の記憶 この展覧会の核となるのは、11人の作家・アーティストによる書き下ろし作品です。芸人のヒコロヒー、歌人の穂村弘、文筆家の伊藤亜和、デザイナーの皆川明、モデル・文筆家の小谷実由、作家・クリエーターのいとうせいこう、小説家の金原ひとみ、作家・芸人の又吉直樹、歌人の俵万智、写真家の川島小鳥、そしてシンガー・ソングライター/詩人の柴田聡子といった、多様な領域の書き手が名を連ねます。

銀座100年を“読む”展覧会──ソニー80年、ソニービル60年と重なる『100.80.60.展』がGinza Sony Parkで開催
Courtesy of Ginza Sony Park
文学、写真、音楽、ファッション、そして言葉そのもの。異なるバックグラウンドを持つ彼らが、それぞれの視点で“銀座”という都市を読み替えていきます。それらの作品はエッセイや詩、小説として空間に立体化され、来場者は歩くことで都市の記憶を辿ることになります。

同じ街を見ても、見え方は人によって異なる。
その差異が並ぶことで、銀座という場所は単一の歴史ではなく、複数の物語として立ち上がっていきます。


ソニーとソニービルという時間のレイヤー この100年の物語に重ねられるのが、ソニー創業80年、そしてソニービル開業からの60年という時間です。地下1階では、ソニービル建て替えに至る意思決定から2025年のグランドオープンまでの思索と実践を記録した書籍『Document of Ginza Sony Park Project』の一部を先行展示。また同書の先行予約受付に加え、レゴ®認定プロビルダー三井淳平による「Ginza Sony Park 1/300 built with LEGO® bricks」も販売されます。

さらに地下2階と地下1階をつなぐ青タイルギャラリーでは、ソニーグループのクリエイティブセンターによるPOP-UP展示シリーズ「80. あなたと、ソニーの、ストーリー」の第1弾も同時開催されます。ここでは、企業の歴史もまた一つの文化的レイヤーとして提示されています。

「余白」を設計するという思想 会場であるGinza Sony Parkは、「都会の中の公園」として構想された場所です。あえて用途を固定しない“余白”を設計することで、人々が自由に関わり、新しい体験が生まれる。その思想は、かつてのソニービルが掲げていた「街に開かれた施設」という理念を継承したものでもあります。

銀座100年を“読む”展覧会──ソニー80年、ソニービル60年と重なる『100.80.60.展』がGinza Sony Parkで開催
Courtesy of Ginza Sony Park
地下4階・地上5階の構造は、銀座の一般的なビルよりも高さを抑え、街にリズムと空間的な余白をもたらしています。さらに、地上から地下へと連続する縦のプロムナードが、都市との接続を立体的に構築しています。

歩くことで編まれる、時間のプロムナード 本展は、銀座・ソニー・ソニービルという3つの時間軸を、直線的に語るのではなく、緩やかに重ね合わせていきます。各年代の空気感が連なり、来場者はまるでプロムナードを歩くように歴史を体験する。
それは過去を振り返る行為であると同時に、これからの銀座を想像する行為でもあります。

変わるものと、変わらないもの。
その両方を抱えながら、銀座はこれからも更新され続けていくだろう。

【INFORMATION】
『100.80.60.展』(ひゃく はちじゅう ろくじゅう てん)
会期:2026年4月24日(金)~5月31日(日)
時間:11:00~19:00(最終入場18:30)
会場:Ginza Sony Park
料金:入場無料
公式サイト:https://www.ginzasonypark.com/activity/022
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