フランスで初めてのロックダウンが施行されたのは2020年3月中旬。1年の間に外出禁止、マスク着用、飲食店の営業停止と何度も規制が敷かれ、生活は激変。
コレクションでは、“プロテクション”や“コンフォート”といった、ポストパンデミックの生活と着る人の気持ちに寄り添うキーワードが浮上。そんな装いの変化は、ファッション業界人のみならず、地元のパリジェンヌからも既に伺える。そこで今回の【パリスナップ】では、週末のマルシェやヴィンテージショップ巡りを楽しむリアルなパリジェンヌのスナップをお届け!
時代が変わっても、季節が変わっても、永久不滅の定番であるスニーカー。トレンドが“コンフォート”へと移行する今後、ますますスニーカー人気は高まりそう。パリの街中では、世界的ヒットアイテムから、エココンシャスなパリジェンヌの支持を得るサステナブルなブランドを見かけた。
1. ケリー・セロッシ(研修医)

2. ロール・アンボワーズ(ファッション誌編集者)

フランス版「ロフィシャル(L’official)」と「ジェラス(Jealous)」の編集者であるロール。上質なマックス マーラ(Max Mara)のカシミアコートと合わせたのは、世界一売れたスニーカーとして知られる、アディダス(Adidas)のスタンスミス。
3. ジョアンナ・トーマ(フォトグラファー)

ジョアンナが履いているのは、サステナブル先駆者として知られるパリ発のスニーカーブランド、ヴェジャ(Veja)。有機農業で育てた植物やアップサイクルされたペットボトルを原料とするエシカルな素材を使用し、環境への影響を軽減した製造過程で作られており、エココンシャスなパリジェンに大人気のブランド。豊富なデザインの中から、ジョアンナはランニングシューズの「コンドール(Condor)」をチョイス。
4. ヴィクトワール・シュワルツ(フローリスト)
花屋でフローリストとして働くヴィクトワールは、仕事でもオフの日でも、ヴェジャ(1つ前のスナップでも登場のブランド)を愛用中。15年前のブランド創設初期に出たバスケットシューズがお気に入りのよう。アッパーには、ブラジルのオーガニックコットン、ソールには、ブラジルの天然ゴムという組み合わせで、着脱のしやすいベルクロタイプは、安定した人気を誇るモデル。
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【プロフィール】
ELIE INOUE
パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける。主な寄稿媒体はFASHION HEADLINE、WWD Japan、ELLE Japan等。