2025年9月23日から24日の2日間、WSL Mera Group Corporation The Hyuga Pro Juniorが宮崎県日向市・お倉ヶ浜海岸で開催された。
今シーズンのWSL ASIA Pro Juniorにおいて、本大会は現時点では最終戦として位置づけられており、World Junior出場権をかけた重要な一戦となった。
大会期間中は台風の影響でオーバーヘッドからダブル近いサイズの波が立ち、さらに風の影響も加わるハードコンディション。
それでも選択次第ではクリーンなフェイスの波もあり、各選手が素晴らしいライディングを披露した。
松山黎音、初ファイナルで劇的逆転優勝
Photo by Kenji SaharaWomen’s Finalには、先日御前崎で開催された Midas Capital Omaezaki Pro Junior で優勝した佐藤李、松山黎音、松野杏莉、そしてセミファイナルで逆転勝利を収めた鈴木莉珠の4名が進出。
ファイナルは松野が1本目に4.83ポイントをスコアしてスタート。続いて佐藤も序盤に4.50ポイントをマークする中、松山が6.17ポイントを叩き出して2位に浮上。優勝に必要なスコアはわずか2.5ポイントという状況で、後半に3.30ポイントを重ね、ついに首位に立った。
逆転を許した佐藤は4.98ポイントが必要な展開に。残り1分を切ったところで、レフト方向に鋭いライディングを決める。直後に松山もライト方向のサイズある波を掴み、際どいセクションで見事なワンマニューバーを披露。スコアが出る前に試合終了のホーンが鳴った。
まず佐藤のラストウェーブに7.00ポイントがつき、再び首位に浮上。松山に必要なスコアは5.34ポイントとなる。そして運命の最終ライディングには5.43ポイントが与えられ、再度の逆転に成功。
当初は出場予定がなかったが、お父さんの強い後押しでエントリーし、この快挙に結びついたという。今回の優勝で松山はアジアリージョン Pro Juniorランキング2位に浮上。佐藤は依然として1位をキープしている。


佐藤利希、序盤から主導権を握り2勝目を獲得

Men’s Finalには、御前崎で開催された Midas Capital Omaezaki Pro Junior で初優勝を果たした佐藤利希、足立海世、セミファイナルでエクセレントスコアのエアーリバースをメイクした小野里弦 、そして金沢太規の4名が出場。
先に仕掛けたのは佐藤。開始のホーンと同時に乗った1本目で5.50ポイントをマークし、さらに2本目にはレフトの波で7.50ポイントをスコア。序盤から確実にスコアを重ねていった。
足立は3本目に6.33ポイント、金沢太規も3本目に5.67ポイントをスコア。小野はセミファイナルに続き、得意のエアーで果敢に攻める。
前半の10分で全選手が動きを見せた後は、中盤から後半にかけて「優勝に必要なスコア」を狙う波待ちの時間が続く。しかし誰も決定的なライディングを決められないままタイムアップ。
見事、佐藤が嬉しい2勝目を挙げ、この勝利でアジアリージョンPro Juniorランキングトップに躍り出た。



正式発表を待つアジア代表枠、現時点での顔ぶれは

今大会が現時点での最終戦となり、今後プロジュニアの開催が追加されなければ、来年1月にフィリピンで予定されている WSL World Junior Championship のアジア代表は、男子が佐藤利希と渡邉壱孔、女子は佐藤李と松山黎音に決定する見込みとなる。正式な発表に注目したい。



次なる舞台は木崎浜、熱戦はまだ終わらない

この後は、宮崎県日向市・お倉ヶ浜から宮崎市・木崎浜へ舞台を移し、WSL QS2000 The Open Surfing 宮崎プロ が9月26日から28日に開催される。
来シーズンを見据えた白熱の戦いから、引き続き目が離せない。
Pro Junior Women’s 結果

優勝:松山黎音
2位:佐藤李
3位:松野杏里
4位:鈴木莉珠
Pro Junior Men’s 結果

優勝:佐藤利希
2位:足立海世
3位:金沢太規
4位:小野里弦
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