アブラハヤは、河川や水路で釣りをしていると食い付いてくる淡水魚の一種です。
カワムツのような線が、体側に横方向に入っていますから、見間違えてしまうかもしれませんね。
最近では水質の変化によってその姿を見かけなくなってきましたが、ちょっとクルマを走らせれて竿を出せば、稚魚や成魚に出会えるかもしれませんよ。
ここでは、アブラハヤの特徴や生態・釣り方について、ご紹介しましょう。
「アブラハヤって食べれるのかな?」
唐揚げや南蛮漬けなどの加熱して料理に仕上げれば、美味しく食べることができます。
アブラハヤとは
アブラハヤとは、コイ目コイ科の淡水魚のことで、体長は15センチ程度に成長することが知られていますよ。
河川や水路を覗くと、黄褐色で小さな黒斑が散らばっている魚体を見つけることができますから、そこに黒色の縦帯があれば、アブラハヤの特徴と合致します。
アブラはやはり油分を指していて、釣り上げて手のひらで触ってみると、他の魚よりもヌルッとしています。
このヌメリの多さを、アブラっぽい=油分があるようになぞらえて、アブラハヤと呼ばれるようになったのかもしれません。
似た魚にタカハヤがいますが、それと区別する意味でも、体色やヌメリがひとつの個性を表しているといえるでしょう。
アブラハヤの生息域は、本来なら青森県から福井県にかけて、太平洋側で見ると岡山県辺りまでだったのです。
それが琵琶湖産の鮎が全国に撒かれるようになって、一緒についていったアブラハヤが、その地方で根を下ろすに至っているケースがあるようです。
例えば、北海道。
それまで存在が確認されていなかったのに、道南エリアの安野呂川流域で見つかっているようです。
人による生息域の拡大は、自然環境に大きな影響を与えているといえるでしょう。
アブラハヤの生態について、見てみましょう。
山間の湖や沼・池などに棲み、河川にもその生息域を広げていますよ。
低い水温を好む習性があり、それを基準にして探せば見つけやすいでしょう。
アブラハヤは雑食性で、水中に棲む小動物や付着藻類などを口にしています。
結構活発に捕食するので、釣りをしていてハリにかかりやすいのでしょう。
産卵する時期は、春先から初夏の7月ごろまで。
河川で流れの緩やかな淵や瀬の砂底に定着して、数多くのアブラハヤが集まり集団で産卵を始めますよ。
稚魚のときは、浅場で群れていて、成長すると河川の中を移動し、捕食活動をしやすい淵などに居付くようになります。
アブラハヤの釣り方
アブラハヤの釣り方をご紹介しましょう。
アカムシやサシをエサにして、延べ竿のミャク釣り仕掛けでカンタンに釣ることができます。
浅瀬から淵などのトロ場まで、くまなく探ってみると各所でアタリが発生するでしょう。
実はスプーンやスピナーなどの、フラッシング効果の高いルアーをキャストしても、食い付いてくることがあります。
フックは小さくて鋭いものに換えておくと、確実に釣れるようになるでしょう。
釣り上げたアブラハヤを調理して食べる以外に、海の泳がせ釣りのエサとして活用する人もいます。
料理にするなら、唐揚げや南蛮漬けなどの揚げ物がおすすめ。
揚げれば小骨もそのまま食べれますし、ちょっとクセのある風味もスポイルされるでしょう。
というのも、アブラハヤは雑食なので、藻を口にしていれば身にその風味が乗ってきてしまうことが。
上手く料理して、美味しく食べるようにしたいですね。
アブラハヤの飼育は楽しい!
釣り上げたアブラハヤを、飼育しているケースもあります。
淡水魚なので飼育は他の魚よりやりやすいのですが、それでも飼育環境を整えていろいろと対処しなければなりません。
水槽はもちろん、自宅の庭に池を作って飼育している人もいますよ。
自然界に棲むアブラハヤが、いったいどんな生活を見せてくれるのか、興味が湧いてきます。
他魚種と混生させてみて、その反応も観察してみたいですよね。
アブラハヤを丁寧に飼育している動画はこちら
アブラハヤを釣るのにおすすめのタックルを選んでみた!
アブラハヤを河川や水路で釣るのに、おすすめのタックルを取り上げてみましょう。
浅場だけにとどまらず、対岸の淵などもきっちり探ろうとしたら、ある程度の長さのロッドが要りますよね。
延べ竿の長いものや、リールの付くキャスティングロッドで対応しながら、効率よくアブラハヤを釣り上げてみましょう。

シマノ(SHIMANO) ロッド 渓流竿 寒流 NI 硬調39 ベーシックな清流竿 ハエ 釣り場のマス釣り 手長エビ
シマノからリリースされている、万能タイプの延べ竿です。
全長3.90メートルと、長過ぎず短過ぎずなレングスに設計されていますよ。
継数は7本の振出式で、仕舞寸法は64.9センチにまで縮めることができます。
これならどんな釣り場にでも、持ち運びが便利でしょう。
自重はたったの42グラムですから、振り回しても疲れにくく、長時間の釣りに向いているかもしれませんね。
先径/元径は、0.6/16.3ミリとやや細目。
適合する水中糸は、モノフィラメントラインの0.1号から0.5号まで。
ブランクスのカーボン素材含有率は、98.2パーセントです。
実際に手にしてみると、軽さが際立つ仕上がりで、とても扱いやすい印象を持ちました。
継目も安定していて、ベンディングカーブも美しく、大きな負荷が掛かっても安心してやり取りできるでしょう。
延べ竿には、この安心感が常に求められます。
リールがなくドラグが付いていないのですから、ラインを出して魚の引きに耐えることができません。
その代わりになる要素が求められるわけで、このロッドにはじゅうぶん備わっているといえそうです。
実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっていますよ。
テナガエビ釣りや海の小物釣りにも使えるので、1本持っておくと重宝するでしょう。

シマノ(SHIMANO) トラウトロッド エリア 19 トラウトライズ S60SUL エリアトラウト スプーン ミノー クランクベイト
シマノから発売中の管釣り用トラウトロッドです。
小さくて軽量なスプーンやスピナーをキャストするのに適しているので、他の釣りに転用しても何ら問題はないでしょう。
アブラハヤのアタリを、効率よく獲るのに使ってみたいですね。
全長1.83メートルで2ピース仕様、仕舞寸法は93.9センチに縮みます。
自重は77グラムと軽めですから、取り回しはバツグンですね。
先径は1.3ミリと細め、適合するルアーウエイトは0.6グラムから6グラムになります。
適合するラインは、PEラインなら0.2号から0.6号まで。
ロングキャストを決めたいときに便利ですが、根ズレに弱いので必ずショックリーダーラインを結ぶようにしてください。
ブランクスのカーボン素材含有率は、95.3パーセントです。
実際にフィールドで使ってみると、軽量ルアーをしっかりロングキャストできますから、遠目のポイントでも積極的に探ることができます。
水深のある淵などを、スピナーを落とし込んではリトリーブしながら、アブラハヤを誘ってみてください。
基本的にはただ巻きでOK、アタリは急に強めできますから、ロッドを立ててラインスラックを消しながらフッキングさせましょう。
実売価格は1万円前後と、とても安い価格帯に設定されています。
購入を検討しやすい価格なので、ぜひ1本手元に置いておきたいですよね。

シマノ(SHIMANO) スピニングリール 19 ストラディック C2000S ライトソルト全般 管釣りトラウト
シマノから出ている剛性・耐久性に優れたスピニングリールです。
ギア比は5.1対1とノーマルギア仕様で、ハンドル1回転につき69センチのラインを回収することができますよ。
最大ドラグ力は3.0キロですから、アブラハヤを狙うには丁度いいでしょう。
自重は185グラムと軽め、スプール寸法は直径43ミリでストローク13.5ミリです。
ラインキャパは、PEラインの0.6号なら150メートル巻けますよ。
実際にフィールドで使ってみると、とにかく軽くて扱いやすい印象です。
ハンドルを回しても、引っ掛かるような感触はなくスムーズに回転してくれますよ。
ラインにテンションが掛かったら、ドラグが利いて放出されますし、安心して巻き取りを続けられることにもつながります。
剛性感がありますから、巻き心地が使っていて変わらないのが嬉しいですね。
実売価格は1万円台と、低価格な設定になっていますよ。
じっくりと長く使い続けたいスピニングリールを探しているなら、このストラディックシリーズはおすすめです。
アブラハヤの特徴や生態を理解して釣り上げよう!
アブラハヤの特徴や生態、おすすめの釣りタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
クルマを走らせて小川を見つけたら、そっと覗いてみましょう。
アブラハヤの姿があれば、クルマに戻って釣りの用意をしてください。
駐車スペースのあるところに停めて、近隣に住む人々の邪魔にならないようにしましょう。
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