フラットな外観で似た者同士の雰囲気が漂っている、ヒラメとカレイ。
この2種には、どのような違いがあるのでしょうか?
ここでは、ヒラメとカレイの見分け方や、ルアーによる釣り方についてご紹介します。
ヒラメとカレイの違いはどこにあるの?
ヒラメもカレイも、海に生息している魚という共通点はあります。
でも同じルアーにどちらも食い付いてきた経験は、これまでの釣りでは無し。
捕食している対象が異なるのでは?という想定にたどり着くので、詳しくチェックしてみましょう。
ヒラメを釣ったときは、ミノーシェイプのルアーがほとんどでした。
サーフや防波堤からのロングキャストで、ボトム付近を中心に中層や表層を探っていると・・ガツン!という強烈なバイトが。
引きは豪快そのもので、柔らかいロッドならバットからひん曲がってしまいます。
ヒラメはサイズも大きく、その分パワフルなのかもしれません。
料理する際にまな板の上にヒラメを置くと、口の向きが左側になります。
なるほど、ヒラメとカレイの見分け方として、左向きの口がヒラメだ!と判断できそうです。
もうひとつ、ヒラメの特徴として挙げられるのが、キザキザの鋭い歯。
かなり大きく開いて、目の前もしくは上を泳いでいくアジやイワシ・シロギスなどのベイトフィッシュに噛み付く習性を持っています。
一度噛み付いたらガッチリと身に刺さり、カンタンには逃げ出せないような歯は、カレイには見られません。
実際にヒラメを釣り上げたときは、フィッシュグリップなどで口をつかまないと、アングラーの指や手にケガを負ってしまう可能性があります
じゅうぶん注意してランディング作業をおこなうようにしましょう。
ヒラメ
カレイの口の向きは右オンリー?
カレイは写真の通り、まな板の上に置くと口が右向きになります。
但し、左側に向いているヌマガレイという種類が存在するので、一概に左ヒラメに右カレイとはいえないのです。
カレイは、アジなどの小魚も食べますが、どちらかといえばゴカイなどの虫系と呼ばれているエサを中心に捕食しています。
それら細長いものを吸い込みやすいように、おちょぼ口になっています。
鋭い歯に覆われていて豪快に開くヒラメとは、この点が大きく異なる点でしょう。
ルアー釣りをしていても、ミノーやバイブレーションルアーなどにカレイがヒットしてくることはほとんど無く、ゴカイやイソメに似せた細長いワームなら、食い付いてくるケースがありました。
実際にそれらの生エサを用いると、カレイが釣れる確率はアップしますから、ヒラメとは食性も異なると考えていいのではないでしょうか。
ちなみにカレイは、防波堤の先端付近から、船の通り道=ミオ筋に出来た地形変化に、よく付いている習性を持っています。
ルアーやエサは、そういったポイントを絞り込んで投入すると、釣れる確率が上がるでしょう。

カレイ
サーフヒラメゲームの釣り方をチェック!
最近のソルトウォーターゲームでは、ヒラメをサーフから狙うアプローチが盛んにおこなわれています。
釣り方が難しいといわれていますが、サーフに立って沖合いに向かってキャストを繰り返すだけだと、なかなか良い釣果には恵まれないでしょう。
サーフに発生する離岸流を見つけて、そこを重点的にルアーで探ると、ヒラメが反応してくるかもしれません。
でも離岸流エリアは、多くのアングラーで混み合う可能性が高いです。
そこでおすすめしたいのが、波打ち際に近い浅い層を丁寧に探るというアプローチ。
サーフが空いている時間帯なら、沖合いに向けてキャストするのではなく、横方向や斜め横へキャストしてリトリーブを繰り返すと、意外やバイトを取れることが多いです。
ヒラメが浅瀬にベイトフィッシュを追い込む習性を持っているのと、その際の頭の向きが関係しているのかもしれません。
ヒラメに見つけてもらいやすいトレースラインを選択することで、安定した釣果につながっていくでしょう。
サーフからのヒラメゲームを楽しんでいる動画はこちら
ヒラメを釣るのにおすすめのタックルをピックアップ!
ヒラメをサーフで釣るのに使ってみたくなる、おすすめのタックルをご紹介しましょう。
10ftを超える長さのスピニングロッドを用意すれば、ロングキャストを楽におこなえます。
装着するスピニングリールは、4000番クラスでラインキャパが多めのタイプがおすすめ。
メタルジグを絡めた重めのキャスティング用ルアーを、いろいろ結んでみましょう。

シマノ(SHIMANO) ロッド ネッサ BB S1102MMH 遠投 サーフゲーム ヒラメ
シマノからリリースされている、サーフヒラメゲーム用のスピニングロッドです。
全長が3.4mと、かなり長めの設計になっているので、かなりの飛距離を期待できます。
継数は3本で、仕舞寸法は120.3cmにまで縮まりますから、釣り場までの持ち運びはとても便利でしょう。
自重は200gと、長さの割りには軽めの設定です。
先径/元径は、2.2/16.2mmと太目で、適合するルアーウェイトは8gから38gまで。
メタルジグなら、最大45gまで背負えるのではないでしょうか。
適合するPEラインは、0.8号から2号まで。
ブランクスのカーボン素材含有率は、95.6%です。
実際に手に取って握ってみると、とてもチカラを込めやすく、安定した握り心地をキープできる印象です。
振り切ったときに発生するブレは、早めに収束して落ち着いてくれます。
ガイドシステムも良好で、ラインが絡んでしまうトラブルはほとんどありませんでした。
実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に設定されています。
ブランクスに張りはあるものの、しなやかに曲がり込もうとする味付けなので、ヒラメが食い付いてきても弾いてしまう展開にはなりにくいでしょう。
サーフエリアで使用すると砂が付着しやすいので、継目付近の拭き取りはまめにおこなうようにしてください。

シマノ(SHIMANO) スピニングリール 20 ツインパワー 4000XG サーフ ヒラスズキ ライトショアショジギング・キャスティング
剛性・耐久性の高さで人気の、ツインパワーシリーズの4000番モデルです。
ギア比は6.2対1ですから、ハンドル1回転につき101cmのラインを巻き取ることができるようになっています。
実用ドラグ力/最大ドラグ力は、6.0/11.0kgです。
自重は260gで、スプール寸法は直径が52mmでストロークが19mm。
ラインキャパは、モノフィラメントラインなら4号を150m、 PEラインなら2号を240m巻けます。
ハンドルの長さは57mmで、ボールベアリングは9個搭載しています。
実際に手にしてハンドルを回してみると、しっとりとした巻き心地を体感し続けることが可能です。
ローター回転も安定していて、糸フケはカンタンに解消することができます。
ドラグのレスポンスも良好ですから、大型のヒラメが掛かっても安心してやり取りを楽しめるでしょう。
実売価格は3万円台と、ハイスペックならではの価格帯に設定されています。
長く使い続けられるスピニングリールを探しているなら、おすすめの1台といえるでしょう。
こちらもサーフでの使用後は、砂の付着に気を付けてください。
特にラインローラーやスプール周りに付いた砂は、キレイに真水で洗い流すようにしましょう。
ヒラメとカレイの違いを把握して釣りを楽しもう!
ヒラメとカレイの見分け方や、ヒラメ釣りに用いるおすすめタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
どちらもカンタンに釣れる魚ではありませんが、じっくりと釣り場やポイントを絞り込んでから、丁寧にアプローチしてみましょう。
さまざまなルアーやカラーをローテーションしていくと、釣り当日の当たりを見つけ出せるかもしれません。
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