深場釣りの花形の一つ、キンメダイが好期を迎えている。
深場釣りというと大がかりなタックルが必要と思われがちだが、手軽に挑戦できる釣りも存在する。
それが九十九里片貝港・二三丸のフラッシャーサビキを使用したキンメ乗合だ。
手軽だからといっても釣れるキンメは良型も多く、トップ30~50枚ほどと好調が続く。
「ここ数年で釣れるキンメのサイズが大きくなった」とは小倉忠船長で、取材日は1kg級の姿も。
オモリ200号を使用し、水深は深くても300m程度なのでPE4号を500m巻けるリールがあれば挑戦できるのもうれしい。
10本バリにパーフェクトも度たびあって深場釣りのだいご味もバッチリ。
今が釣りどきだ!
▲明るくなってから数回はパーフェクト連発
フラッシャーのみで狙う
仕掛けは船宿仕掛けが実績が高いそうでほとんどの人が使用している。
中にはサビキにエサを付ける人もいるそうだが、明らかに食いが劣るようなので、フラッシャーサビキオンリーで狙うのが釣果をのばすコツだ。
キンメダイ釣りはエリアによって狙い方やタックルが異なる。
外房や伊豆半島~伊豆諸島周辺ではいわゆる本格的なキンメ釣りを楽しめるが、道具立ては専用タックルが必要となり難易度も高まり、手軽にというわけにはいかない。
今回紹介する九十九里片貝港・二三丸のライトキンメ乗合は、比較的手軽ながら良型交じりの数釣りが期待できるとあって注目を集めている。
「数年前からサイズがよくなっているんですよ」とは二三丸の小倉忠船長。
一昔前のフラッシャーサビキで狙うキンメは小型サイズが主体というイメージがあったが、高水温化の影響か年々良型が目立つようになったという。
それもそのはず、通称「ミゾ」と呼ばれる深場釣りの一級ポイント、片貝海溝周辺で狙っているから納得だ。
「本格的なほうはもっと深い場所を狙っていますが、ウチは深くても300mくらいまでです」とのことで、PE4号が500m巻ける電動リールがあればだれでも挑戦できる。
レンタルで挑戦する人もいて、その魅力は拡大中だ。
ポイント周辺は水深変化が激しいが、水深250~300mのカケ上がりのヘリに出た反応を狙う。
この海域は潮が速いことで有名だが、潮が緩んでいれば大チャンス。
今シーズンもすでにトップ50枚以上の釣果を度たび記録している。
メインシーズンは1~3月で、この時期は良型が多くなるというが、希望があれば周年狙うのも可能だ。
この周辺海域はヤリイカの好ポイントもあり、昨年は不調だったが、ヤリイカが回遊してきたらリレーで狙うぜいたくな釣りへも出船する。
▲2投ほど激熱タイムがあった
フラッシャーサビキは10本バリ仕様
竿はオモリ200号が背負える、全長2m前後の中深場用、青物用など。
今後、ヤリイカとのリレー釣りになった場合はヤリイカ用の流用も可能だ。
リールはダイワなら500番、シマノなら3000番が標準で、道糸はPE4号以上。
3号だとオマツリ時に高切れする可能性も高くなるという。
リールはこのサイズを使用する人が一番多いが、ワンサイズ大型を使用してももちろんOKだ。
仕掛けはフラッシャーサビキ10本バリが標準。
船宿仕掛けは幹糸14号、枝ス8号の10本バリだが、全長が4.4mと短いのが特徴で、ハリ数の割には扱いやすい。
自作や市販品を購入する場合は、これに準じたものを選択するといい。
分からなければ船宿仕掛けの利用がおすすめだ(1300円)。
深場釣りでよく用いるヨリ取りリングについては、なくてもいいとのこと。
もし付ける場合でも小型のものにしてほしいと船長。
オモリは200号だが、こちらについては注意が必要だ。
「オモリは必ず普通のナマリ製を使ってください。形状が違うものはオマツリの原因になります」
仕掛けを安定させるマグネット板はあったほうがいい。
手前マツリを防げて投入も確実に行える。
こちらはなければ予約時に伝えればレンタル可能。
このほか、簡単なハリ外しがあると便利。
さらに仕掛けのたぐりを容易かつ安全に行うために指ゴムの装着をおすすめしたい。
エサは一切不要!
目下の集合時間は3時で、3時半ごろに出船する。
釣り場までは約2時間ほどで到着、反応が見付かり次第、釣り開始となる。
沖揚がりは状況により多少前後するが9時半~10時ごろ。
正午前には帰港するというイメージだ。
フラッシャーサビキの釣りで、さらに比較的浅場を狙うというと暗いうちがチャンスと思われがちだが、最近は明るくなってからのほうが食いがいいという。
なので、朝イチはあまり焦らなくてもいいそうだ。
「少し明るくなってからのほうが食いがいいですね。ただ、食い出しの時間帯は良型が多いので集中してやるといいですよ」と船長。
最近の状況では良型から釣れ始め、日が高くなるにつれて小型が多くなる傾向があるという。
フラッシャーサビキを使用する注意点は、「エサを付けないこと」と船長は強調した。
絶対やっちゃダメというわけではないが、エサを付けると極端に食いが悪くなるという。
なので、何も付けずにそのまま使いたい。
仕掛けはハリ数が多いので、竿先一杯まで巻き込んでおき、ロッドキーパーの糸止めに固定しておき、マグネットの上に等間隔に並べておく。
船長が反応を見て投入の合図を出すが、投入はオモリを軽く投げて一斉投入。
このとき、投入できない場合はオマツリ防止のために1回お休みとなる。
投入したら竿先を下げてたまにサミングしながら素早く着底させる。船長から水深が告げられるので、その水深近くなったら着底に備える。
「その日の潮の速さによって釣り方も変わります。とくに潮の速いときは細かく指示するので、アナウンスを聞き逃さないようにしてください」
基本は着底したらすぐに糸フケを取り道糸を立て、海底から10mほど探っていく。
このときはタックルをロッドホルダーにかけた置き竿の状態で行う。
1mずつ巻いては待つ、電動の微速で上げていく、アタリが出た場所で止めて待つなど様ざま。
とくに指示がなければ10mほど探ってアタリがなければ再度着底させてもう一度探ってみる。
ただし、潮が速い場合は再着底が禁止されることもある。
海底から30mくらい上まで反応が出ることもあるので、その場合は広く探っていく。
「水深が浅くなるアナウンスをしたときはとくに注意してください。
アタリは竿先に明確に出る。
アタリがあったらその場に仕掛けを止めて20~30秒追い食いを待ち、その後に10mほど電動を微速巻きにしてさらに追い食いを狙い、それから巻き上げに入る。
巻き上げは通常時は各自の自由だが、速潮時は船長の合図があるまで待つ。
巻き上げは1秒間で1mほどのスピードが基本。
「同じ18のスピードでも後半はスプール径が太くなるので巻き上げが速くなります。とくに魚がたくさん付いたときはあまり速いとハリス切れすることがあります。少し遅くするなど調整してください」
さらに、とくに開始から数投は注意してほしい点があるという。
それは深いがゆえに生じる道糸とメーターの誤差。
ヘタをすると道糸を巻き込みすぎて穂先を破損する可能性もあるので、最初の1~2投の回収時は20m手前くらいでスピードを緩め、万一巻き込みそうになってもすぐにストップできるようにしておく。
誤差があったら再度ゼロ設定しておく。
魚の回収は一度にすべて船内に入れておき、道糸側から魚を外していく。
魚を外したらまずは次投に備えて仕掛けを再びマグネットにセット。
取材日は仕掛けが入っていればパーフェクトということが2回ほどあった。
このときに仕掛けが入っていなければゼロ。
チャンスタイムになったら、仕掛けが絡んでいたらすぐに諦め、新しい仕掛けに交換しよう。
何度訪れるか分からないチャンスを逃さないようにしたい。
オマツリは避けて通れないが、お互いさまなので譲り合いの精神で対処しよう。
手軽ながら想像以上のサイズパーフェクトの快感をぜひ!
年明けから九十九里片貝港出船のキンメダイが急激に上向いていた。
フラッシャーで釣るにはデカいサイズがトップ50枚を超えている。
そこでナギ予報の1月12日に二三丸を訪れた。
集合時間は早朝3時と早い。
ポイントである片貝沖まで2時間ほどだから仕方ないが、逆にそこまで行くのだからと期待も大きくなる。
小倉忠船長によるとサイズがよくなっているという。
これは期待できそうと集まったのは筆者含めて12人。
いていた。
フラッシャーで釣るにはデカいサイズがトップ50枚を超えている。
そこでナギ予報の1月12日に二三丸を訪れた。
集合時間は早朝3時と早い。
ポイントである片貝沖まで2時間ほどだから仕方ないが、逆にそこまで行くのだからと期待も大きくなる。
小倉忠船長によるとサイズがよくなっているという。
これは期待できそうと集まったのは筆者含めて12人。
集合後に早々に釣り座のセッティングをして出船。
各自船室で休むこと約2時間、船がスローになり旋回を始める。
6時前のまだ暗い中で開始の合図が出る。
心配された潮の流れは緩いようで一安心。
最初は水深270mほどに反応があるようだったが、2投の時点で船中ゼロ。
「これはやっちまった日か」と思ったが、「朝イチよりも明るくなってからのほうが食うよ」と仲乗りの柳瀬さんに聞いてホッとする。
予定どおりか。
そして3投目、半分くらいの人にアタリがあったようで巻き上げ開始。
上がってきたのは各自2~3枚のキンメだった。
その次の流しも同様で、メダイのオマケ付きだった。
オマツリもあまりなく、釣りやすい日に当たったようだ。
▲チャンスタイムを逃さなければ数ものびる
激アツタイムがやってきた!
そして5投目。
着底した人からアタリが続く。
それも竿先がたたかれてしっかりとテンションがかかっている感じで多点掛けに期待できそうだった。
追い食い狙いはほどほどにほとんどの人が巻き上げに入ると、右舷大ドモのパーフェクトを皮切りにほぼ全員が8~10点掛けだった。
「フラッシャーでこんないい釣りができるの?」
これがパーフェクトを見たときの感想だ。
本格的なキンメ釣りには劣るにしても、十分立派なサイズがそろっていた。これは人気が出るはずだと納得。
ひと通り撮影を終えたところで筆者も参戦することに。
辺りはかなり明るくなってはいるが、空には低くて黒い雲が立ち込める。
所どころに雨を降らせているようだ。
290mほどで着底。
船長と仲乗りさんに教わったように探っていくがピクリともしない。
どういうわけだかここから数投は音なし。
それでも釣る人は10枚以上釣っている。
そしてしばらくした投入でようやくアタリがある。
落下中に食ったような挙動で着底時にはかなりのキンメが付いているようだった。
ほかの人も同様のようで、皆笑顔で巻き上げを開始する。
ところが、この流しはオマツリが頻発する。
何人かとオマツリして最後はお隣さんの仕掛けと複雑に絡み合って回収。
二人の仕掛けには10枚のキンメが残っていたので、仲よく5枚ずつシェア。
お隣さんに渡したうちの1枚がジャスト1kgで当日の最大級。
仲乗りさんの指示でそれぞれ絡み合って上がってきたキンメを各所でシェアしあっていた。
深場釣りでオマツリは避けられないし、皆同じ仕掛けを使用しているので判別は不能。
お互いさま精神で振る舞いたい。
その後はまたピタリと食いが止まってしまい、9時半にラストの投入となる。
自分はアタリがないので早々に片付けを始めたが、左舷大ドモのお客さんがラストに一人だけパーフェクトで終了。
釣果は35cm前後主体に5~32枚。
初挑戦の人も10枚前後釣れて皆満足。
想像以上にサイズもよくて、刺身、煮付けで堪能。
この冬の間にもう一度行きたいな、と思える取材となった。
▲最大は1kgクラス
船宿INFORMATION
九十九里片貝港
二三丸
0475・76・9957
▼備考=予約乗合、3時集合。
ほかハナダイ五目へも
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隔週刊つり情報(2025年2月15号)※無断複製・転載禁止



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