東京湾のエビメバルが2月に開幕。

ここ数年はカサゴの魚影が濃くメバル・カサゴ乗合として出船する船宿が増えている。



東京湾奥東大井の「いわた」で取材した初日は本牧沖の水深20~30m前後の護岸や建造物周りを狙い、15~26cmをカサゴ主体にメバル交じりでトップ32尾と出足良好。

今後水温が上がり潮が濁ってくるとメバル、カサゴともいっそう食いが活発になり、心地よい引きを楽しめるだろう。

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メバルは15~20cmがアベレージ

生きたモエビを使ってメバルを狙うのがエビメバル。

湾奥では2月1日に解禁されることから春を告げる釣り物の一つに数えられる。

そんなエビメバルだが、ここ数年は数を釣るのが難しくなり、カサゴ狙いを兼ねて出船する船宿も。

東大井にある老舗船宿「いわた」も、今期はメバル・カサゴ船として出船するとのこと。

それを聞き、私も解禁初日に出かけてみた。

東京湾に春を告げる風物詩 出足良好! エビメバル開幕
釣行の写真

生きたモエビをエサに使う通称エビメバル。2月の解禁を楽しみに待つファンも多い

カサゴ優勢で幕開け

独特の釣趣があることから熱烈なファンも多いエビメバル。

解禁初日の「いわた」には私を含めて20名の釣り人が集まった。

出船は午前7時半。

「ポイントまで1時間ほど走ります」 

この日、メバル・カサゴ船となったのは第13岩田丸。

操船は高野光太船長が担当。



曇り空ながら風の弱い東京湾を走り、やがて着いたのは本牧。

「準備してください。まもなく開始します。釣り方はオモリを底ギリギリに。

アタリがあったらすぐに合わせないで、魚が持っていってから竿を上げてください」

高野船長からアドバイスがあり、続けて開始の合図。

「水深は21m。根掛かりはさほどないところですが、注意してやってみてください」

最初のポイントは巨大クレーンが立ち並ぶ通称・コンテナと呼ばれる荷揚げ場エリア。

南西側が開けたコの字型の港湾内の岸壁近くをごくゆっくり船を流す。

最初は写真撮影をしようと待ち構えると、3分もたたずに船のあちらこちらで竿が大きな弧を描いた。

取り込んだ順にシャッターを切ると、写ったのはすべて15~20cmくらいのカサゴ。

10分ほどで流し変えとなるが、次の流しでもカサゴがバタバタと取り込まれ、開始から20分ほどでトップは4尾と快調。

「これだけアタリがあれば楽しんでもらえますね」

この声の主は、いつもは船長として舵を握る古高亘さん。


当日は仲乗りとして乗船し、もう一人、山田義也さんも助手で乗船。

こちら2人のアシストでオマツリの処理はスピーディー。

エビエサの付け方なども親切に教えて回ってくれたのでビギナーの人には心強かったに違いない。

次の流し変えでは港湾の最奥部のポイントへ。

するとここでは歓声が上がる。

左舷ミヨシ3番と右舷トモ3番がほぼ同時にメバルをゲット。

型は20cmくらいだが、うれしい初物となった。

解禁初日とあって、岩田丸は港湾内を次つぎと巡る。

そのたびによく釣れ、9時半の時点でトップ8尾、オデコなしとなった。

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釣行の写真

メバルは少し浮いていてカサゴは底付近にいる

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釣行の写真

カサゴは大中小交じる

知っ得! ビギナー向けの 釣り方のコツ

慣れないうちは船宿常備の仕掛けを使うのが一番。

そして、モエビの付け方をマスターする。

尾羽根の付け根をハサミでカットし、切り口にハリ先を刺し入れ、尾の1節くらいで背側へ抜く。

こうするとモエビがよく動くので魚に対してアピールできる。



メバル狙いの基本はオモリを底に着け、いわゆるゼロテンションで待つ。

アタリがなければ1mくらい誘い上げてゆっくり下ろす。

カサゴを積極的に狙うならオモリで底を引きずらないようにしながら底の状態を探り、底ギリギリを狙う方法(根歩き)が効果的となる。

いずれの狙い方でも、アタリがあったら魚が引き込むまで待つのが基本スタイルだ。

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釣行の写真

掛かったらゆっくり巻き上げる

午後から上向く

通称コンテナの各ポイントを巡った岩田丸だが、次なるは港湾部の外に出て南本牧南東側の長く続く岸壁前へ。

「水深は28m。根のきついところなので気をつけてやってください」

ここからは私も仕掛けを下ろす。席は右舷ミヨシ3番。

竿は2.4m、オモリ20号、仕掛けは胴つき3本バリの標準的なもの。

それまでの釣れ具合から判断すればすぐに釣れるだろうと期待したが、あれれ、アタリがない。

ほかの皆さんも同じらしく、10分ほどで移動。 

その後、同じ岸壁前を10~15分ほどで移動を繰り返したが全体の釣れ具合は今イチで、私がやっと釣ったのは開始から20分してから。

ンゴゴゴゴと竿先が持っていかれ、上がってきたのは17cmほどのカサゴだった。



最初の1尾はうれしいものだが、その後は二度ほど根掛かりしオモリをロスト。

カサゴが多いのでそれを狙おうと底ギリギリにタナを取ると、根掛かりは避けられない。

「根掛かりしてもすぐにあきらめないでくださいね。竿を前後に動かしつつ、軽く上げ下げしてやると外れることもありますから」

私のほかにも仕掛けを交換する姿はあちらこちらで。

また、根掛かりは狭い範囲で集中するパターンが多かったので、以降、近くの席で発生した場合にはとくに注意した。

「風がなく、潮も緩いときのこのポイントはよく釣れるんですが、ダメみたいですね」

高野船長は再び通称コンテナのポイントに戻る。

ところが釣りとは不思議なもので、朝イチにあれだけ釣れたポイントでもほとんどアタリはなく、以降は昼まで移動の繰り返し。

左舷ミヨシ席で30cmほどのクロダイが上がったものの、本命は影を潜めてしまった。

さてさて、この先はどんな展開が待っているのだろうか。

やがて時計の針は正午を回る。

ポイント移動を繰り返した岩田丸はまたもや通称コンテナへ戻る。

するとこれまた不思議なもので突如としてカサゴが釣れ出したのだ。


私の左隣は小学3年生の隼人くんとそのお父さん。

この二人がそれこそ交互にカサゴを連続で釣り上げる。

うれしいことに私にもンゴゴゴゴゴと、細い竿先が引き込まれて久方ぶりでカサゴの顔を拝見。

すると16~20cmのカサゴが4投連続で釣れ、本日のハイライトとなった。

岩田丸の快進撃はまだまだ続く。

13時を回ったころ朝方メバルが顔を見せてくれた港湾最奥部へ移動。

すると「二度あることは三度ある」ではないが、20cm弱のメバルが左舷胴の間、そして隼人くんのお父さんにヒット。

結局、カサゴのアタリは沖揚がりの14時半まで続き、両魚合わせての釣果はトップ31尾、スソで6尾。

そうしたなかで隼人くんの10尾は立派。

私も15尾をゲットできた。

当日は本牧沖の各ポイントを中心に回った岩田丸だが、今後は海上の構造物周りや小さな根なども狙っていくとのこと。

この日、数が出なかったメバルも条件次第では積極的に狙ってみたいとのことだった。

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ナギの海でのんびり楽しんだ

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仕掛けを底に着けて待つとカサゴが食ってくる

Tackle Guide

竿は全長2.4mくらいが標準。

ビギナーであれば全長1.8m前後がおすすめ。

道糸はPE1~1.5号、仕掛けは幹糸3号、枝スは1.2号、ハリはメバル9号。

根のきついところが多いのでリーダーがあると安心。

仕掛けとオモリの予備は多めに用意しておこう。

東京湾に春を告げる風物詩 出足良好! エビメバル開幕
仕掛けの図

船宿information

東京湾奥東大井 いわた

03・3741・1322 

▼備考=予約乗合、7時半出船。アジ、タチウオへも出船

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隔週刊つり情報(2025年3月1号)※無断複製・転載禁止

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