レビュー
インスタグラムやツイッターで「セルフィー」を見ない日はない。誰もが気軽に、ケータイやスマホで「わたし」を撮影し、それを全世界にシェアする時代だ。
本書では、この自撮り文化を念頭に置きながら、それを知る道しるべとして自画像の歴史をたどる。しかも、通説的な解釈だけでなく、著者自らの感覚としてその絵をどう解釈できるかの思考実験も行っている。著者はその実験から得た考えを「妄想」と表現しているが、その「妄想」が非常に興味深く、新鮮な「読み」につながっている。
それだけではない。著者自身、セルフポートレイトを制作している芸術家であり、実践的に自画像に迫ってもいる。なぜ画家がその表現を選んだのか、セルフポートレイト制作のプロセスから独自に導き出しているのだろう、まるで画家がのりうつっているかのように、その解説には、理屈だけではたどりつけない妙な説得力がある。さらには、作品やそれを生み出した画家に対する深い愛情も感じられる。
自撮り文化と自画像美術はどうちがうのか。先の読めない不安定な社会と、そこに生きる不透明な「わたし」への応答という意味では、両者にはどこか連続した部分もある。自撮りやコスプレは、その「わたし」の色彩をより手軽に楽しむための現代人の知恵なのだということを、本書を通じて感じた。
本書の要点
・自画像は、鏡の発明とともに生まれ、「わたし」を見定める人間の視座として始まった。
・フェルメールは、自画像を一枚も描かなかったといわれている。だが、フェルメールがしばしば作品の題材にした「室内で女性がたたずむ姿」には、部屋で一人たたずみながら絵を描くフェルメールが隠されていると解釈できる。
・フリーダ・カーロは、一生で描いた絵の半分以上が自画像であった。彼女は常に、見られる存在としての「わたし」を意識していた。
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