レビュー

時代の変化に対応しながら常に成長していける会社になるには、自社をどのように変えていくべきか――この問いの答えは、多くの経営者が常に求めているものだろう。リクルートで働き、ファーストリテイリングとソフトバンクで組織改革や事業の立ち上げを行ってきた著者は、会社が変わるためには、自社に合った仕組みや制度を取り入れ、それに伴う施策を展開する必要があるという。


ここで重要なのは、単に他社の成功事例を真似るのではなく、自社のビジネスモデルやコア・コンピタンスを十分に検討した上で、何を取り入れ、どのように応用するべきなのかを見極める視点だ。その視点なしには、会社にとってマイナスとなる改革を行ってしまう危険性もあるからだ。
本書は、自社に合った「仕組み・制度・施策」を考える必要性と具体的な考え方を提示した後、これまで著者が携わってきた企業の事例を伝えている。そのうえで著者は、組織改革で何より重要なのは、仕組みや制度といった枠組みを考えて実行するだけではなく、社内の人間がそれを進んで実践できるような環境をつくることだと述べている。
本書を一読し、自社の現状を見つめ直すことは、会社のトップに立つ経営者だけではなく、組織に所属するすべての人に有益だと言えるだろう。組織を「強い会社」に変えたいと感じたとき、真っ先に手に取りたい一冊だ。

本書の要点

・組織を分析する際には、意思決定の方法とスピード、価値観と方針の浸透、人材の質と量、自由と規律のPDCAマネジメント、情報の共有と活用、評価の仕組みと報酬、主体性とモチベーションの7つの視点で検討するとよい。
・自社に合った仕組み・制度・施策を導き出すために、「良い企業文化」と「良くない企業文化」、そして「理想の企業文化」を書き出してみよう。



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