レビュー

「今、ストレスを抱えているか?」
そう聞かれて「ストレスはありません」と迷わず言える人はどのくらいいるだろうか。
ただでさえストレスが多い世の中である。

加えて、長引く新型コロナウイルス感染症の流行により、多くの人が悩んでいると思う。
本書の著者は、産業医として日々ビジネスパーソンと向き合っている精神科医だ。本書は、組織で働く人に向けたストレスの処方箋である。実例を交えて職場のさまざまなストレスの対処法が紹介されている。中には、「会社勤めをしていたら当たり前のことだ」と受け入れている人もいるかもしれない。そうであっても、できれば「しんどい」を軽減したいというのが本音だろう。
また、今は問題がないと感じている人でも、いつ強いストレスに襲われるかわからない。会社で元気に働き続けるためには、ストレスを迎え撃つ準備をしておくことが必要なのだ。
ストレスをなくすことはできない。しかし上手なつき合い方を知っておくことで、その負担はかなり軽減されるはずだ。産業医という立場で、会社も会社員もよく知る著者だからこそわかる、実情に沿った解消法を知ることができる。
本書で紹介されているストレス対処法は、会社員ではなくても実践可能である。

まずは、本書が提唱する自分の「ココロ充電池」の充電レベルを確かめてほしい。そして、充電レベルが下がっていたら、迷わず心身を休ませてエネルギーをチャージしよう。きっと心が楽になってくるはずだ。

本書の要点

・日本の会社の多くは同調圧力があり、多くの人がストレスを感じている。組織において働くうえで同調圧力は避けられない。しかし、自分がスパイト(いじわる)行為をしないことでストレスとの関係を薄めることができる。
・働き方改革によって、労働時間が短くなった一方、短時間で成果を出さなければいけないというストレスが生み出された。
・自分のココロ充電池の充電レベルのチェックを日課にする。残量が下がっていたら、その日のストレスになる行動を減らしたり、エネルギーを充電したりしてみよう。



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