レビュー

本書を一言で表現すると、「リモート環境をポジティブに捉え、自走するチームをつくりたいマネジャーのための一冊」だ。読者の中には、リモート・マネジメントに苦労されている方もいるだろう。

オンラインのコミュニケーションに苦労している、メンバーの行動がみえず評価しづらい……コロナ禍において、こうした話をよく耳にするようになった。
著者は読者より一歩先行くリモート・マネジメント経験者だ。2010年にソフトバンクアカデミア事業プレゼンで1位を取ったことをきっかけに、ソフトバンク子会社の社外取締役や社内外の複数部門のマネジメントを担当し、離れた場所のメンバーをマネジメントする状況となった。
本書では、そんな著者が試行錯誤によって得た、リモート・マネジメントの教訓がちりばめられている。本書を読めば、リーダーとしての覚悟をもち、オンラインコミュニケーションの限界を認識したうえできめ細かな工夫をする必要があると理解できるだろう。
著者によると、メンバーが自走することのメリットは、リーダーとしての評価が高まることだけではない。リーダーのタスクが減り、その分、自由な発想を取り入れたり、社内外の人脈を構築するために時間を投資したりすることも可能となる。
あなたがこれまで培ってきた知識と、新たに得た知識を組み合わせれば、イノベーションが起こせるかもしれない。リモート・マネジメントに成功したマネジャーには、輝かしい未来が待っている――そんな期待を胸に、ぜひ手に取っていただきたい一冊だ。

本書の要点

・メンバーとの信頼関係は管理職にとっての「インフラ」になる。進んで自己開示をしたり、自分自身の「念い」を発信してブレのない行動をしたりすることで、メンバーとの信頼関係が醸成されていく。
・チームにとって「良い状態」とは、メンバー一人ひとりがチームワークを発揮しながら「自走」する状態のことだ。

メンバーの自走力を引き出すには、1on1で相手の考えを引き出してモチベートしたり、メンバー自身の思考を深める問いかけを心がけたりするのが効果的である。



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