レビュー
社会人10年前後の時期はまさに「キャリア思春期」。多くの悩みを抱える一方、キャリアにおいて最も大切な時期でもある。
電通、アクセンチュア、日本アイ・ビー・エムを経てコンサルティング支援等を行う会社を起業した著者は、数千もの人々のキャリアを間近で見てきた。その中で社会人10年目の人が、共通してぶつかる壁に気が付いた。本書は、悩み多き社会人10年目の人々に向けて、50のメッセージが綴られている。
本書を読むことで、壁を乗り越える方法が身に付くだけでなく、こうした共通の壁の存在を知ることにより、壁に対する焦りもなくなっていく。
本書を読んでいると「同じ境遇の人がいたのか」「あの時はこう考えるべきだった」「自分の視野が狭かった」といった反省や気づきが次々と湧いてくる。上からも下からも次々に仕事が舞い込んでくる超多忙な社会人10年目の中堅社員だからこそ、しっかり時間を割いて熟読して損はない一冊だ。社会人10年目の参考書として読み進め、その後の社会人人生を大きく飛躍させていただきたい。
本書の要点
・別のことに気を取られずに、目の前の仕事を着実にやり遂げる。そういった人が成功を手にしている。
・お金は追いかけるものではなく、ついてくるものだ。
・あなたの仕事の評価者はお客様で、あなたの仕事上のライバルは競合他社である。
・役職を上げたいのであれば、会社が求めることを素直に実践することが最短である。それができないなら、下の役職にとどまりながら、空いた時間で何か工夫してみることだ。
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