レビュー

「仕事の面白さが薄れつつある。会社は自分を評価してくれていないようだ。

転職でも考えるか……」。そんな考えがよぎった経験がある方もいるのではないだろうか。だが、本書を読めばキャリアへの考え方が大きく変わり、活路が見いだせるかもしれない。
本書は84歳の現役経営者であった故・出井伸之氏が、ソニーで学び、自ら切り開いたキャリア論を語った一冊だ。人生を会社経営にたとえながら、どういう人生を歩みたいかを決めるのは自分自身だと説いている。
出井氏に対し、一時代を築いた華やかな経営者のイメージを持っている方もいるだろう。だが実際には、左遷を2度も経験するなど、そのサラリーマン人生は山あり谷ありだった。ソニーを離れた後は、69歳で起業しベンチャー企業を支援してきた。そんな出井氏は「人生のCEOはあなた自身。サラリーマンこそ冒険しよう」と呼びかける。キーワードは「越境」だ。会社がいかに恵まれた環境であるか、そしてどのような心構えをもてば、人生100年時代に生き生きと仕事ができるかを、自身の経験をもとに余すことなく綴っている。

根底にあるのは、自分のバリューを高めることの重要性だ。大企業の経営者の視点ではなく、ひとりのサラリーマンの視点で書かれた「会社にも定年にもしばられない生き方」は、自身の活躍しどころを探している方やもうすぐ定年を迎えようとしている方に、勇気を与えてくれるのではないだろうか。

本書の要点

・サラリーマンこそ挑戦すべきだ。「越境」でいろいろな部署を経験し、多くの引き出しを持った方がよい。
・スキルを積み重ねたビジネスパーソンならば、会社を辞めた後も輝ける場所が見つかるはずだ。常に自分のバリューを高めるために何が必要かを考えることが重要である。
・定年間近になったら転職先を見つけるのも手だ。特にベンチャー企業やアジアには、身につけたスキルを活かせる場がある。
・どういう人生を歩みたいかを決めるのは自分自身である。自分の人生のCEOとしてビジョンを描き、アクションを起こすことだ。



フライヤーでは、話題のビジネス・リベラルアーツの書籍を中心に毎日1冊、10分で読める要約を提供(年間365冊)しています。既に2,100タイトル以上の要約を公開中です。

exciteニュースでは、「要約」の前の「レビュー」部分を掲載しています。

編集部おすすめ