レビュー
幸せになりたくない人などいない。だが「幸せを手に入れるために具体的に何をしているか」と尋ねられると、即答できる人は多くないはずだ。
本書によると、幸せで充実した1日を過ごすには、たった2時間の「最高のひととき」があればいい。少し驚くかもしれないが、あなたも自分の経験を振り返ってみると納得できるだろう。たった2時間、友人や家族、恋人と食事をするだけで、その日一日がすばらしい日だったと思えるはずだ。
著者の今井孝氏によれば、これは1週間、1か月、1年、ひいては人生というスパンで見ても同じだという。つまり、幸せな1週間、1か月、1年、そして人生を送りたいとしても、24時間365日すべてが幸せである必要はない。2時間程度の「最高のひととき」を積み重ねていけばいいのだ、と。
本書はその前提のもと、「最高のひととき」を作り出し、積み重ねて、幸せな毎日を過ごすための具体的な方法を教えてくれる。具体的には、「やらなくてもいいこと」をやめる→「自分の感情を満たしてくれるもの」を知る→充実感を得られる1日を過ごす→未来のためにも時間を使う→幸福感を意識して味わう、の5ステップが示され、それぞれのステップを実践するためのノウハウがまとめられているという仕立てだ。
1日のうち、たった2時間を最高のものにすればいい。このシンプルなメッセージは、あなたの人生の宝物になるはずだ。
本書の要点
・「いい1日だった」と感じるために、24時間すべてが素敵である必要はない。たった2時間の「最高のひととき」があれば十分だ。
・充実しない人生から抜け出す5ステップは、「やらなくてもいいこと」をやめる→「自分の感情を満たしてくれるもの」を知る→充実感を得られる1日を過ごす→未来のためにも時間を使う→幸福感を意識して味わう、だ。
・最高の1日を手に入れたいなら、「ご褒美」と「達成する仕事」をセットでスケジュールに組み込もう。
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