レビュー
「10人中8人」。この数字は何を表すのだろうか。
要約者も、人前で話すとなると心拍数が上がり、笑顔が硬くなりそうな経験が多々あった。緊張せずに、相手の心に届くスピーチやプレゼンができるようになるには、どうすればいいのか。その奥義を独自の「コミュ力改善メソッド」としてまとめたのが本書だ。
著者は、『世界最高の話し方』『世界最高の雑談力』などのベストセラーを世に送り出してきたコミュニケーション戦略研究家である。新聞記者やPRコンサルタントに20年近く従事したあと、ニューヨークでブロードウェーの俳優、ボディーランゲージの専門家、心理学者など、「人前での話し方のプロ中のプロ」から、その奥義を学んできたという。本書では、こうした経験や研究文献をベースに編み出された必勝法を余すところなく紹介している。
コミュニケーションの2大柱は「どう話すのか」と「何を話すのか」だという。著者は、この2つに分けて、信頼されるふるまいや話し方、そして内容の組み立て方・肉づけの方法を、印象的な表現で提示する。要約者が特に実践したいと感じたのは、「あみだくじ話法」を「おみくじ話法」に変えるという内容だ。詳細は要約をお読みいただきたい。
本書の内容を実践すれば、緊張がほぐれ、相手の心を揺さぶる「神メッセージ」を繰り出せるのではないだろうか。
本書の要点
・人の印象は「何を話すか」より「どう話すか」で決まる。話し方のポイントは声、目、手の3要素にある。中でも声はメリハリが9割だ。
・人前で話す際に緊張をほぐすには、「ドッジボールからキャッチボールへ」を意識するとよい。
・話す内容を組み立てる際は、キーメッセージを中心に据えて、「OREO話法」などを活用すると説得力を高められる。
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