レビュー
「人気者になりたければ、モンスターハンターで遊ぼう」
「仕事中に貧乏ゆすりをすると、死亡リスクを減らせる」
「それってどういうこと?」と、思わず気になってしまう「ライフハック」。「ハック」とは、ちょっとしたコツやテクニックを指す。
本書のライフハックは100以上の研究や成果に基づいており、非常に説得力がある。著者は人気心理学者であり、数多くの著書を持つ内藤誼人氏だ。著者によると、心理学の論文は1年に10万本も発表されているという。本書はその膨大な論文や研究から、仕事や暮らし、人生に役立つものだけを厳選。日常ですぐに使えるライフハックとして、平易な言葉でまとめた。各ハックは約3ページで構成されており、どれも身近な事例ばかりでとても読みやすい。
著者はライフハックを料理の下準備に例えている。ちょっと下準備をしておくだけで、その後の工程が驚くほどラクになる。ライフハックを活用することで、毎日が楽しくなったり仕事の効率が向上したり、人生で大切なものが見えてきたりもする。すると、今までとは違う結果を得ることができるだろう。
本書は、生きにくい時代を過ごす私たちへの贈り物だ。
本書の要点
・悩み事は、紙に書き出すメンタル・ライティングが有効だ。紙に書き出すことで、心理的な感情のゴミを物質的なゴミと同じように扱うことができるからだ。
・職場やサークルで好かれるのは協力的な人だ。協調性を鍛えるには、「モンスターハンター」のように、人と協力しあうゲームで遊ぶとよい。
・やる気を出したいときは鏡を見よう。自分の姿を30秒見つめるだけで、意欲を高めることができる。
・デスクワーク中に貧乏ゆすりをすると、血行の滞りや代謝機能の低下を予防して、結果的に死亡リスクを減らせる。
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