レビュー
夢のまた夢かもしれないけど、発信力を磨いて、いつか自分の「好き」や「強み」でお金を稼げるようになりたい――。本書はそんな人にぴったりの一冊だ。
著者の池田千恵さんは、朝活の第一人者だ。2009年に『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』がベストセラーとなり、今では朝専用手帳をプロデュースしたり、「好き」や「強み」をマネタイズするノウハウを教えるスクールを運営したりしている。
本書ではそんな池田さんが、週末の時間を使って自分の考えや活動をアウトプットし、発信し、マネタイズするまでの道のりを示している。発信の方法は「書く」「話す」「作る」「動く」の4種類に分けられており、土日どちらかの朝15分、30分、1時間、半日を使ってできる方法が詳細に指南される。
たとえば15分でできる「書く」アウトプットとして挙げられているのは、何かにチャレンジするプロセスを日記形式で書くこと。30分コースなら「ついつい出る職業病」を書き出すこと、1時間コースなら読んだ本の感想をSNSにアップすること、半日コースなら自己満足のアウトプットを他者に役立つアウトプットに変えることだ。
「書く」15分コースから始めて、「動く」の半日コースまで、一つずつチャレンジしてみよう。あなたらしいアウトプットが蓄積し、自分の「好き」や「強み」で生きていくための第一歩となるはずだ。
本書の要点
・いままでの経験を掛け合わせ、あなたの「あり方」「信念」「経験」がブレンドされて滲み出してくるものが、発信活動における「だし」となる。自分の「だし」が何かを知るためには「人生年表」と「自分経営理念」を作成するのが有効だ。
・「会社での仕事を通じて、自分の夢を叶えていくにはどうしたらいいか?」を考えてみよう。「会社にもしっかり利益を与えるにはどうしたらいいか」という視点で仕事を見てみることが大事だ。
・あなたの発信にお金を払ってもらえるようになるためには、受け手があなたに対して「便利」「信用できる」「好き」の3ステップを経る必要がある。最初はとにかく「便利」に徹し、「信用できる」「好き」と思ってもらえるまでアウトプットを続けよう。
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