レビュー

「やらなきゃいけないことがあるけど、あと少しだけ……」と思いながら、ついついスマホを片手にダラダラしてしまう。それは、「なまけもの」だからなのか。

それとも、そもそもやる気がない人間だからなのだろうか。
やるべきことを先延ばしにし、ついダラダラしてしまう原因は「やる気の出し方を知らないから」である――。本書『「なまけもの」のやる気スイッチ』では、そう指摘している。本書では、やる気がないときにも、効果的にやる気スイッチを入れる方法を、科学的な裏付けをもって紹介している。
著者は、社会心理学をベースにした実践的なアドバイスを行う、心理学者の内藤誼人氏だ。これまで内藤氏は200冊を超える書籍を世に送り出しており、フライヤーでも『世界最先端の研究が教える新事実 心理学BEST100』など、多くの著書が要約されている。
本書で紹介している「やる気を出すための方法」は、簡単に実践できるものが多い。たとえば「お腹をすかせる」、「スポーツジムに行ったら、ご褒美に冷たいビール」などもその一例だ。
「やらないといけないのはわかっているけど、最初の一歩がなかなか踏み出せない」という経験は誰にでもあるだろう。さらに「はじめてはみたけれど、続かない」という悩みもあるかもしれない。そんな悩みを抱える人は、まずは本書を読み、紹介されている方法を試してみよう。きっとあなたにピッタリの「やる気スイッチを入れる方法」が見つかるはずだ。

本書の要点

・やる気を出すためには、お腹を空かせることが有効だ。お腹が空けば貪欲になり、食べ物以外の欲求も高まる。
・限界は自分が作り上げている。「自分には絶対にムリ」と考えずに挑戦すれば、案外あっさりと限界を超えられるものだ。
・目標に対する努力を継続させるには、ルールを守れない日もあることを予想しておく。継続できない日があっても、それを許容することで挫折することなく、やる気を持続させることができる。



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