レビュー
目標を次々と達成し、圧倒的なスピードで成長するためのフレームワーク「鬼速PDCA」。その実践的手法を紹介した書籍『鬼速PDCA』は2016年の刊行以来、多くのビジネスパーソンのバイブルとして支持されてきた。
生成AIの登場により、ビジネスのやり方は大きく変わろうとしている。そんな環境において、著者の冨田和成氏は「PDCA」を「最強のビジネススキル」と位置づけている。
変化の激しい時代において、1つのスキルを取得しても、すぐに陳腐化してしまう可能性は否めない。しかし、あらゆる仕事や勉強に対してPDCAを「鬼速」で回していくことで、通常の何倍ものスピードで習熟する。その結果、ビジネス力が総合的に向上し、爆速で成長を遂げることができるのである。
著者の冨田和成氏は、2013年に株式会社ZUUを創業して「鬼速PDCA」を回し続けた結果、5年でIPOを果たした。その後も事業を拡大し続け、2025年3月には歴史ある経済誌『経済界』の発行企業を買収したと報じられた。自らが「鬼速PDCA」を実践することで、その絶大な効果を体現している。
本書では、「鬼速PDCA」の具体的な手法や事例のほか、生成AIをPDCAに組み込む方法などが詳しく紹介されている。自己成長や組織の生産性向上を目指す方に、ぜひ一読をおすすめしたい。
本書の要点
・PDCAは万能で最強のビジネススキルだ。
・PDCAを継続させるには「どこでつまずいているのか」を見極めて、続けやすい「仕組み」をつくることが大切だ。
・AIをPDCAサイクルに取り入れると、さまざまなメリットがある。AI活用の際には、自身や自社の基本情報を学習させておくといい。
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