レビュー
ビジネスで成功する秘訣は「他人の本心を読むこと」にあると、多くの人が実感しているのではないだろうか。
営業においては顧客の本心を知ることが成約率の向上につながり、販売職は、目の前のお客さまが何を欲しているのかを、瞬時に読みとらなければならない。
本書には、そうした「他人の気持ちを読む力」を養うために役立つ、心理学にもとづいたノウハウが示されている。著者は、「日常に役立つ心理学」を語らせたら右に出る者はいない、心理学者の内藤誼人氏だ。本書では、世界中の大学で実証されている最新の研究に基づいた、59の読心術を紹介している。
コミュニケーションスキルを磨く際の土台となるのは「人に興味を持つこと」である。職場において、業務上関わりのない人に対してそっけない態度をとっていないだろうか。人と人は、意外なところでつながっている。すべての人に関心を持つことは難しいかもしれないが、顔と名前を覚えて挨拶をするだけでも人間関係が円滑になり、仕事もよりスムーズに進むようになるだろう。
もしあなたが「仕事ができる人」になりたいのなら、本書は格好の一冊だ。ビジネスの基盤は「人」である。人の心理を知ることで、より良い成果を出せるようになるはずだ。
本書の要点
・人間関係のスキルを磨くうえで大切なのは、「人」に興味を持つことだ。
・人はウソをついているとき、それが行動やしぐさ、表情になって現れる。具体的には「頭を振る」「目を伏せる」「眉をしかめる」といったものである。
・人の心理は天気や気温に左右されやすい。暖かい陽気な日には購買欲が高まり、気温が低い日にはキャンセル率が上がる。
・ムリなお願いをするときは、直接会って、相手の目を見ながらお願いすると通りやすい。
・スマホを机に置くだけで、集中力や作業効率が下がる。
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