レビュー

仕事における意思決定は一瞬でありながら、時にその後の展開を大きく左右する。「あのとき別の選択をしていれば」と悔やんだ経験は、誰にでもあるはずだ。

本書は、そんな後悔を減らし、自信を持って決断できるようになるための脳の使い方を教えてくれる。
著者の加藤俊徳氏は脳内科医であり、脳科学・MRI脳画像診断の専門家だ。米ミネソタ大学放射線科での研究経験をもち、現在は加藤プラチナクリニック院長として、脳の使い方の指導や執筆活動に取り組んでいる。
本書の核となるのは、「判断には基準が必要である」という考え方だ。判断基準が曖昧だと感情や雑念に流されやすく、的確な判断は難しくなる。だからこそ、自分の中で判断の基準を定めるとともに、振り返りを習慣化することで、判断の精度は向上していくという。
また、判断を誤るときには人それぞれの「クセ」があるという指摘も印象的だ。「寝不足のときは判断ミスが多い」「いらいらしているとうまくいかない」といった自分の失敗パターンを把握できれば、ミスを未然に防ぎやすくなるという。ここでも振り返りが効果的だそうだ。
人間は1日に約3万回の意思決定をしているといわれている。判断ミスで後悔したくない人や、判断にかける時間を短縮したい人が本書を読めば、より効率的かつ戦略的に判断できるようになるはずだ。

本書の要点

・私たちは物事を判断する際、4つの段階を経ており、それぞれに判断ミスの要因が潜んでいる。


・過去の記憶や体験に縛られ、「過去」を判断基準にしてしまうと、判断ミスをしやすい。
・判断力を磨く習慣として、自分自身の「判断基準」を作ることや、寝る前にその日の判断を振り返ることが有効である。



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