レビュー

気持ちがラクになれば、きっと毎日にいいことが起こるはず。著者のそんな思いから生まれたのが、本書『いいことが起こる人の習慣』だ。


心がモヤモヤしたり、イライラしたり。ストレスが多い社会では、ネガティブになり、心が「ちょっと苦しい」という状態はよくあることだ。その苦しさを我慢したり、そのモヤモヤに気づかないふりをして過ごすことが当たり前になっている。
しかし、著者である内藤誼人氏は、そんな状態を我慢することなく、モヤモヤを解消する41のヒントを試すことをすすめている。内藤氏は、社会心理学の知見をベースに実践的な発信を行なっている人気の心理学者だ。その著書は250冊を超えている。
本書で紹介している41のヒントは、世界中の心理学の研究や実験によるエビデンスに基づいており、効果が確認されたものばかりだ。決して難しい方法ではない。ほんの少し考え方や行動を変えるなど、今、この瞬間から試せるものも数多くある。「本を読む気力すらない」という場合は、目次から自分の悩みに該当する問いを探し、本文を飛ばして結論を読むだけでも腑に落ちるはずだ。
心にモヤモヤを感じたり、ネガティブな思考になりがちな人には、ぜひ手に取ることをおすすめしたい。まずは、自分の心の声に耳を傾けてみることから始めよう。
きっと自分が「いいことが起こる人」になるためのヒントが見つかるだろう。

本書の要点

・不安やストレスから解放されるには、「心理的に健康な人」になることだ。それにより、自己肯定的で前向きになり、感情に振り回されなくなる。
・「人から好かれたい」と思ったときに必要なのは、嫌われないために空気を読むことではない。自分のほうから相手を好きになることだ。
・挑戦するときに失敗を恐れる必要はない。もし失敗したり恥をかいたりしても、その記憶は忘れてしまうものだ。
・至福や達成感、満足感は、不安や苦労、努力などの逆境を乗り越えてこそ得られる。



フライヤーでは、話題のビジネス・リベラルアーツの書籍を中心に毎日1冊、10分で読める要約を提供(年間365冊)しています。既に3,300タイトル以上の要約を公開中です。exciteニュースでは、「要約」の前の「レビュー」部分を掲載しています。

編集部おすすめ