レビュー

本書は、著者が営業の現場で培った「愛されテク」を応用すれば、誰もが良好な人間関係を構築でき、働き方が一変して、公私ともにうまくいくことを示す一冊だ。
著者の齋田真司氏は、新卒で入社したキーエンスで「同期ビリ」から出発しながら、史上初の3期連続全社1位を含む5回のトップを獲得した人物である。

さらに育成した若手の大半を個人ランキングトップ10%以内へ押し上げ、営業責任者としてもチームを常勝へ導いた。
「営業職以外には関係ない本」と思う人もいるかもしれない。しかし齋田氏は本書で、人生そのものにおける営業力の価値を強調する。カフェの店員に一目惚れしたとき、新しい上司や部下が加わったとき、PTAや町内会で知り合った人と打ち解けたいとき――いずれも「好印象を与え、関係を築く力」が必要であり、それこそが営業力であると説く。営業力を身につければ、働き方も人間関係も大きく変わるのだ。
本書で紹介される「愛されテク」は、資料の工夫や質問の仕方といった具体的なノウハウでありながら、日常生活や他の仕事にも応用できる、再現性の高いものばかりである。数字に追われて疲弊している営業パーソン、営業チームで部下を育てる立場のマネジャーはもちろんのこと、より良い人間関係を築きたい人や、効率的に働いて仕事以外の時間を充実させたいと願うすべての人におすすめしたい。

本書の要点

・営業職に限らず、あらゆる人にとって「営業力」は極めて重要な力である。本書の「愛されテク」を習得すれば、営業力が上がり、誰もが「最強の働き方」を確実に手にできる。
・常にビシッとした服装で商談に臨むことが「正解」とは限らない。訪問先や相手の状況・心情を想像し、違和感を与えない装いを選ぶことが、営業における身だしなみの本質である。
・初めての商談では、相手企業のホームページをプリントアウトした資料を自分と相手の間に置き、一緒に眺めながら会話を進めるだけで、顧客の本音を引き出しやすくなる。



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