レビュー

「人生最大の罪は不機嫌である」
本書は、ドイツの文豪ゲーテのこの言葉から始まる。誰だって不機嫌な人には近寄りたくない。

機嫌がいい人のまわりには人が集まり、縁や運もめぐってくるように見える。パフォーマンスの面でも、機嫌の悪いときより良いときのほうが成果を出せるのは明らかだ。自分の機嫌を自分でとり、いつも上機嫌でいられる人は、人間関係もうまくいきやすく、仕事や勉強でも結果を出しやすい。そう考えると、機嫌よく過ごす日々を積み重ねる人とそうでない人とでは、5年後、10年後に大きな差が生まれていてもおかしくない。
では、そのために具体的にどうすればいいのか。本書はその疑問に応える一冊だ。キャリアカウンセラーとして多数の実績を持つ著者が、心理学をベースに「いつも機嫌がいい人」が実践する100の習慣を紹介している。「ごきげん」は、ほんの少しの行動や思考の切り替えで誰にでも身につけられるスキルであるという著者の言葉どおり、実践しやすい内容が多い。
特に強調されているのは、自分にやさしくすることだ。「それは甘えなのでは?」と思う人ほど、自分に厳しく、真面目に生きてきた人かもしれない。そんな人にこそ、本書を手に取ってほしい。頑張りすぎて心の余裕がなくなっていないか、無理をしすぎていないかを振り返るきっかけになるだろう。
忙しい毎日にこそ読みたい一冊だ。

本書の要点

・いつも上機嫌でいられる人は、いい人間関係を構築し、仕事や勉強でも成果を出すことができる。ネガティブな感情を排出し、良い考え方を取り入れて、気分の良さを循環させて上機嫌を保つ習慣を持つようにしよう。
・まずは自分にやさしくするようにすると、他者へもやさしくできるようになり、自己コントロール能力も人生の満足度も高まっていく。
・子どもの頃に親から与えられた信念は、ときに呪縛的なメッセージになりうる。自分を駆り立てる声を自覚し、心理学的にアプローチすると、気分の良い状態を保ちやすくなる。



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