レビュー

「どんな出来事も、とらえ方次第でプラスにもマイナスにもなる」とはよく言われるが、一流の人たちは、物事をどのようにとらえて生きているのだろうか。
「失敗には必ず新たな発見がある。

最近は、失敗するのが楽しみになってきた」
これは、2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏の言葉である。ノーベル賞に至るまでの道のりには、数えきれないほどのトライ&エラーがあったに違いない。それでもめげずに研究を続け、むしろ失敗をも楽しむような心持ちでいたからこそ、世界的な発見へとつながったのだろう。
本書では、このように世界中の「一流の人」たちのエピソードや言葉を通して、彼らを「一流」たらしめる思考を紹介していく。
著者は「大谷翔平がプロ入り初のキャンプに持ち込んだ本」として注目された、『壁を越えられないときに教えてくれる 一流の人のすごい考え方』などの著書を持つ西沢泰生氏だ。西沢氏は「アタック25」「アメリカ横断ウルトラクイズ」など数々のクイズ番組への出演経験を持ち、クイズプレイヤーとしても活躍してきた。その経験を活かし、本書では各トピックがクイズ形式でテンポよく紹介されている。
誰の人生にも不幸やピンチは訪れる。しかし、それをどうとらえ、どう乗り越えるかによって、その後の人生は大きく変わっていくはずだ。
なお、タイトルの「一流のバーテンダーは2杯目のグラスをどこに置くのか」の答えを知りたい方は、要約本文をチェックしてほしい。「なるほど!」と膝を打つこと請け合いだ。

本書の要点

・成功の基準は他人ではなく、自分が決めるものだ。


・壁を乗り越えられると信じて、技術を磨き続けることが大切だ。
・なりたい自分になるには、自分で肩書きをつけて名乗ってしまうといい。
・サービスの基本は「観察力」だ。相手をよく観察することが、一流のサービスにつながる。
・目先の利益にとらわれず、自分にも相手にもメリットのある道を考えよう。



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