レビュー

誰しも、ふとした瞬間に心の中でネガティブな声が聞こえることがあるだろう。「ほーら、また失敗した。

やっぱり自分はだめだ」「このまま寂しい人生を送るのか……」――本書は、そのような感情や思考を「心のネガティブさん」と名付けている。
精神科医Tomy氏は、名古屋大学医学部を卒業後、精神科医として臨床現場に立ち続けてきた人物である。多くの著書がベストセラーとなり、39万フォロワーを抱えるX(旧Twitter)でも、ユーモアと共感に満ちたやさしい言葉で多くの人の心を支えている。
本書のテーマは「心のネガティブさん」。心の中に突如現れ、なかなか去ってくれない「ネガティブさん」の正体を明らかにするとともに、それと敵対するのではなく、うまくつきあうための具体的な方法が提示される。
要約者にとって特に印象的だったのは、“ネガティブな感情に構いすぎず、目の前のことに集中しよう”というメッセージだ。振り返れば、これまで「ネガティブさん」に付きまとわれたのは、「頭がお暇」なときだった。考え事を繰り返すほど、心の中に「ネガティブさん」を居座らせてしまったのだろう。
本書は、感情やストレスに振り回されがちな人、気が利きすぎて疲れてしまう人、心の安定を取り戻したい人に特に勧めたい。読み終える頃には、心の曇りが晴れ、日常を軽やかに生きる自分に気づけるだろう。

本書の要点

・心の中に潜む「ネガティブさん」には、感情と思考という2種類がある。ネガティブな感情はネガティブに感じる出来事が起きたときに、ネガティブな思考は「頭がお暇」なときに生じる。


・「ネガティブさん」と上手につきあうためのポイントは、ネガティブな感情や思考を相手にせず、他の物事を優先させることである。
・ネガティブな感情にすぐ対処しようと焦ると、かえってそれを強めてしまいかねない。少し時間を置いて観察する習慣を持つことで、感情と適切な距離を取れる。



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