レビュー

「何をしてもすぐ疲れてしまう」「100%元気だと言い切れる日がほとんどない」――そんな人に手に取ってほしいのが本書である。
著者の片野秀樹氏は医学博士であり、日本リカバリー協会の代表理事を務める人物だ。

理化学研究所や日本体育大学などで疲労と回復のメカニズムを研究してきた、休養学の第一人者である。前著『休養学』では、体を効果的に休ませる「攻めの休養」を提案し、書店やSNSで大きな反響を呼んだ。
続く本書は、疲れにくい体をつくる方法が示された一冊だ。「抑疲労」をキーワードに、疲労を溜めないための行動・思考・食事法が整理されている。
たとえば「抑疲労思考」の章では、スマホやパソコンをオフにし、意識的にぼんやりする習慣が提案される。さらに、服の組み合わせをパターン化したり、献立を固定化したりする方法も印象的だ。これらの工夫により、脳を「デフォルトモード」へと切り替えられて、思考の負担を軽減できるという。こうした、すぐ取り入れられる小さな習慣が多く紹介されている点こそ、本書の大きな魅力である。
仕事・学業・家事・育児・介護などで忙しい毎日を送っている人や、最近頑張りがきかなくなってきた自覚のある人に、ぜひ一読を勧めたい。読めば、自分のエネルギーを守る方法がわかり、疲労をマネジメントできるようになるだろう。

本書の要点

・私たちの生活サイクルは「活動→疲労→休養」という三角形で捉えられる。ここに「活力を高める活動」を加えて「活力→活動→疲労→休養」の四角形サイクルにすることで、自分の「バッテリー」を効率的に回復できる。

活力を高めるには、あえて軽い肉体的・精神的負荷をかけることが有効だ。
・「攻めの休養」で効果的に回復し、「抑疲労」で体力の消耗を抑えることで、より安定したコンディションを維持できる。抑疲労には、疲れを抑える行動、疲労を少なくする思考法、そして疲れにくい体をつくる食事法という3つのアプローチがある。



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