レビュー

なぜ、このポッドキャストをもう一度聞きたくなるのだろうか。
SpotifyやApple Podcastを開けば、エンタメ、ビジネス、趣味などの番組が並ぶ。

YouTubeやTikTokといった動画コンテンツがアテンションを奪い合う現代、本書を読むと「音声メディア」が再評価されるべき理由がクリアになってくる。
本書の帯にある「100万人の通りすがりの視聴者よりも、1万人の濃いリスナーがビジネスを変える」という言葉が印象的だ。広く浅くではなく、深くつながる。そんな関係性を育むポッドキャストの可能性に心躍る。現に2024年の米大統領選では、有力候補者たちが次々と人気ポッドキャストに出演し、その影響力を印象づけたことは記憶に新しい。
本書は、そうした潮流を背景に、ポッドキャストを配信する選択肢をぐっと身近にしてくれる一冊だ。著者の野村高文さんは、2022年にポッドキャスト制作レーベルを立ち上げ、知的好奇心を刺激する番組を数多く生み出してきた。
本書は、音声による情報発信を目指す人に向けた実践的なガイドである。企画、台本づくりから収録、編集、配信、宣伝、マネタイズまでを体系的に整理し、「これだけは押さえておきたい」ノウハウを惜しみなく展開している。カギとなるのは、「発見+理解+共感+空間設計」という「番組価値を高める方程式」だ。
「番組を持ってみたい」「ブランドや事業のPRとして検討したい」と思う方は、迷わずこの一冊から始めてほしい。音声発信の未来を自ら切り拓く力が湧くはずだ。

本書の要点

・ポッドキャストは目立つことよりも蓄積することが価値につながるメディアだ。
・ポッドキャストの企画は「人×テーマ」で設計する。おもしろいポッドキャストの条件は、発見、理解、共感、空間設計の4つである。
・収録本番では「3つのチェックポイント+余白」で自由な対話を生むと魅力が増す。
・聞き手は話の価値を編集し、意味づける「共同制作者」としての意識が求められる。



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