レビュー
創業13年で売上高約404億円、社員数は約2900人、リリースしたサービスの数は60超、連結子会社の数は22社。破竹の勢いで成長を続けているのが、クラウド会計ソフトや家計簿アプリで知られるマネーフォワードだ。
なぜ同社はこのような急成長を続けられるのか――その答えは本書にある。
著者の宮本恵理子氏は、日経ホーム出版社(現・日経BP)で編集経験を積み、独立後はAERA『現代の肖像』やNewsPicks『仕事の哲人』などで人物ドキュメンタリーを数多く手がけてきたノンフィクションライターだ。
そんな宮本氏が見出した、冒頭の問いの答えは「本」。取材を通して明らかになったのは、同社に深く根づく「読書文化」であった。Slack上では社員の「この本、めっちゃよかったです!」という投稿に即座に返信が集まり、経営陣が自ら課題図書を指定する研修もある。現場マネージャー向けプログラムや新入社員のオンボーディングにも本が組み込まれ、部署を越えた自主的な読書会も開かれているという。
読書は個人の教養や楽しみのためだけのものではなく、組織の共通言語を育て、思考力と対話力を底上げする力を持つ――本書はそのことを証明している。「読書文化」という見えない資産を丁寧に掘り下げた一冊として、組織づくりに携わる人や、学び合うチームをつくりたいリーダーに手に取ってほしい。読後には、「会社は『本』で強くなる」というタイトルの意味を実感するだろう。
本書の要点
・マネーフォワードの急成長を支えているのは、経営陣から社員まで浸透した「読書文化」である。読書を個人の教養にとどめず、「問いを持ち、本を読み、実践し、対話する」ための手段として位置づけ、本を軸とした学びを制度化している。
・辻庸介グループCEOは組織の成長段階に応じて読む本を選び、経営の意思決定や文化づくりに反映させてきた。
・マネーフォワードでは、本を用いた公式研修に加え、社員による自主的な読書会も活発に行われ、部署を越えた知の交流が生まれている。
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