レビュー

「ダイエットは続いたためしがない」「トレーニングはいつも三日坊主」――。
多くの人が、身に覚えがあるのではないだろうか。

要約者も例外ではなく、最初はやる気満々で始めても、「今日は疲れてるし」「1日くらい休んでもいいか」と気が緩み、気がつけばフェードアウト……。そんなパターンを繰り返している。
自分のなまけものぶりに落ち込むこともあるが、そもそも人の性格はさまざまで、何が向いているか、どうすれば続けやすいかにも個人差がある。「学生時代は毎日走っていたけど、今は忙しくて難しい」と、環境に左右されたりもするだろう。
本書は、トレーニングやダイエット成功のカギは「人格やライフスタイル」にあるとし、それぞれに適した運動法と食事法を提示する。著者はフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏。数多くのプロアスリートを指導し、2014年からは青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当している。
本書では独自の診断を使って、「データ優位型」「楽しさ優位型」「指示命令優位型」「効率優位型」「思いやり優位型」の5つのタイプに分類する。詳しい診断方法は本書に委ねるが、ぱっと見ただけで、自分がどのタイプに属するかはある程度想像がつくのではないだろうか。要約ではこのうち3タイプを取り上げ、具体的な方法について紹介する。
「継続は力なり」と言われるが、継続ほど難しいこともない。「今度こそ結果を出したい」と思うなら、本書はその救世主となるかもしれない。

本書の要点

・トレーニングやダイエットを成功させるには、人格やライフスタイルを考慮する必要がある。本書では「パーソナリティトレーニング診断」で5つのタイプに分類し、それぞれに合った運動や食事法を提案している。
・客観的でエビデンスを重んじる「データ優位型」は、数値(データ)を活用するといい。また、始める前に「なりたい体」を明確にし、しっかり計画を立てることも欠かせない。
・感覚重視の「楽しさ優位型」は、スタンプ集め感覚で楽しみながら行うことが、継続のカギである。
・他者の提案を素直に受け入れる「指示命令優位型」は、一緒にトレーニングするパートナーやトレーナーを見つけると続きやすい。



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