レビュー

「お金を稼げる人は、自分と何が違うのだろう」――多くの人が一度は抱くこの疑問に真正面から答えてくれるのが本書である。
著者の田中渓氏は、ゴールドマン・サックスで17年間にわたって投資の第一線を走り、「兆円」資産家や海外の王族を含む富裕層300人以上と交流してきた人物だ。

SNSなどで、毎朝3:45に起きて25km走るという氏の超人的なエピソードを見聞きした人も多いだろう。
本書は、田中氏自身と、田中氏が交流してきた富裕層たちのマインドや行動習慣がまとめられた一冊だ。
特に印象的だったのは、「やる」と決めたことを徹底的にやり切る姿勢だ。たとえば、金融リテラシーを高めたいなら、「平日は毎日21時から15分勉強する」と決め、その予定は絶対に動かさない。仕事や飲み会はそれ以外の時間に入れ、場合によっては中抜けして勉強することさえ推奨されている。
プロローグにも書かれていることだが、富裕層の習慣に派手さはない。だが、地味で当たり前の行動を、当たり前ではないくらいの質と量、そしてスピードで継続しているという事実に圧倒される。きっとその姿勢こそが、成功者たるゆえんなのだ。そして、地味で当たり前の行動であるからこそ、普通の人にも真似できる余地がある。
本気で自分を変えたい人や、投資・ビジネスで並外れた結果を出したい人にとって、今すぐ取るべきアクションは、本書を読むことだ。

本書の要点

・富裕層になるための最初の一歩は、なんでも自分の意思で決めることだ。会社員であっても、「出勤前の30分は勉強に充てる」といった小さな意思決定を取り入れてみるとよい。


・富裕層が学びに投資し続けるのは、富裕層同士で刺激的な会話ができる自分でいるためであり、日々の学習こそがお金を生む源泉であると理解しているからでもある。
・多くの富裕層は、ROIを基準に「やること」を選び取り、「達成できた」という小さな成功体験を積み重ねて「勝ち癖」をつけている。この勝ち癖が自己肯定感と自信を生み、努力や挑戦を続けるエネルギーとなる。



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