レビュー

部下とのコミュニケーションに悩む上司は多い。なかでも、「『何でも相談して』と言っているのに、相談してきたためしがない」「1оn1では本音を語ってほしいけど、ただの業務報告で終わってしまう」といった、「話してくれない」「心を開いてくれない」という悩みは代表的ではないだろうか。


一説には、「上司と部下は親しくなる必要はなく、粛々とやるべきことだけをやればいい」という考えもある。しかし、私たちはロボットではない。心が通えばうれしいし、コミュニケーションが活発になれば職場の雰囲気はよくなる。さらに、仕事へのモチベーションが高まり、ひいてはチームの成果にもつながるはずだ。
本書では、上司と部下の「関係性」に注目し、それを良好にするアプローチとして「スモールトーク」を提案する。スモールトークとは、その名のとおり“一言か二言かわす小さな会話”のことだ。がっつり話す必要はなく、挨拶のついでに「調子はどう?」「この間の商談では助かったよ」と一言添えるだけでいい。この程度のやりとりであれば、実践のハードルは低いのではないだろうか。
著者は、『雑談の一流、二流、三流』『話し方すべて』など、コミュニケーション本のベストセラーを次々と世に送り出してきた桐生稔氏。本作では上司と部下のコミュニケーションをテーマに、「上司の話し方」のコツを余すところなく紹介してくれる。
部下の能力を引き出し、チームへのエンゲージメントを高めたい上司にとって必読の一冊だ。

本書の要点

・部下との関係性をよくするには、たった1~2分の「スモールトーク」が効果的である。

小さなコミュニケーションの積み重ねが、部下との距離を近づけるのだ。
・スモールトークの基本は「挨拶+ワンワード」だ。挨拶に一言加えるだけで、いつもの挨拶が「部下の気持ちや状況を知る機会」に変わる。
・部下が説明に納得していないときは、「前提」が共有されていない可能性が高い。
・忙しいときでも部下の話をしっかり聞くコツは、話の句点「。」までを聞ききることだ。



フライヤーでは、話題のビジネス・リベラルアーツの書籍を中心に毎日1冊、10分で読める要約を提供(年間365冊)しています。既に3,300タイトル以上の要約を公開中です。exciteニュースでは、「要約」の前の「レビュー」部分を掲載しています。

編集部おすすめ