レビュー

どんな場でも自然と話題にのぼり、愛され、頼られ、人が集まり、紹介が途切れない人。営業パーソンであれば、誰もが一度はそんな存在に憧れるはずだ。

本書は、その理想を現実にする習慣を教えてくれる一冊である。
著者の山内誠治氏は、旧住友銀行で法人営業を担当し、年間予算達成率全国1位を記録。その後プルデンシャル生命に転職すると、同社最高位の資格を取得し、全国約2500名の中で最優秀者に贈られるドライデンアワードを2度受賞した。MDRT基準も23年連続で達成した、トップ中のトップだ。
本書では、山内氏自身、そしてその周囲のトップ営業パーソンたちが実践してきた「小さな習慣」が数多く紹介されている。今すぐ試せるささやかな工夫から、あなたの営業観を揺さぶるようなものまで幅広く、経験豊富なベテランであっても必ず新たな気づきが得られるだろう。
さらに特筆すべきは、山内氏が55歳で保険営業を引退し、俳優・モデルへ転身している点だ。NHK朝ドラ『あんぱん』や映画『8番出口』に出演し、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットも経験するなど、その人生こそ映画のようである。
著者は本書のコラムで、「全くのド素人だった私が、なぜ俳優としてデビューをして間もないのに次々と舞台出演し、しかも気づけばメインキャストまで任されるようになっているのか?」と自問する。その答えに触れたとき、営業として成果を出せれば、プライベートでも「忘れられない存在」になると気づけるはずだ。

本書の要点

・一流の営業パーソンは、1回目の面談で契約を迫らない。
・2回目の面談では、お客様の現状を明確にして、万が一の事態が起きた場合の未来を一緒に想像する。

そして、お客様自身が不足を埋める決意を固めたら、次の提案のアポイントを取る。
・営業の成果を最大化するために必要な要素は、面談数、営業スキル、マーケット(顧客層)の3つである。このうち、「マーケット(顧客層)」を磨きたいなら、人が集まる「情報交換の場」を立ち上げるのが近道だ。



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