レビュー

生命保険や損害保険、火災保険など、ほとんどの人は何らかの保険に加入している。しかし、実際にその仕組みまで正確に理解している人は意外と少ないのではないだろうか。

保険の営業職員や知人などから勧められて何となく選んでいたり、賃貸契約に必須だからと言われるがままに加入したりしているのが実情かもしれない。そうなると、どんなときに保険金が支払われるのかよくわかっていない、自分が支払った保険料に見合った保険金が受け取れるのか把握していないといった問題も起こりがちだ。もし自分がそんな状態かもしれないと思ったら、本書をきっかけに、保険について見直しをしてみるのも良いかもしれない。
本書では保険ビジネスにまつわる素朴な疑問から、フィンテックやAIなどの最新テクノロジーと保険の関係まで幅広く取り上げている。初心者にもわかりやすい解説で、予備知識がない人でも無理なく読み進められる。生命保険の成り立ちの解説から始まり、身近な事例を交えながら話題が進むので、読み物としても楽しめる。業界の仕組みやビジネスモデルの解説に留まらず、「読者が本当に知りたいこと」を教えてくれる点も特徴だ。保険初心者から業界関係者まで、保険の今を知りたい方に広くおすすめできる一冊だ。

本書の要点

・世界最初の保険は海上輸送のリスクを負担するための「海上保険」として考案された。それをヒントとして、大火災に備えるために「火災保険」が作られた。
・保険会社は多くのサンプルを集めることで確率をより精緻にする「大数(たいすう)の法則」を用いるなど、数学的な理論を駆使しながらリスクに備えている。
・生命保険会社は国内の人口減少や加入者の「長生きリスク」、損害保険会社は気候変動による「自然災害の激甚化」と、それぞれ課題を抱えている。



フライヤーでは、話題のビジネス・リベラルアーツの書籍を中心に毎日1冊、10分で読める要約を提供(年間365冊)しています。既に3,300タイトル以上の要約を公開中です。exciteニュースでは、「要約」の前の「レビュー」部分を掲載しています。

編集部おすすめ