レビュー
なぜ自分の文章は読まれないのか。内容はとても充実しているし、わかりやすく整理もされている。
そんな悩みを抱えている人に手に取ってほしいのが、本書『22文字で、ふつうの「ちくわ」をトレンドにしてください』である。
著者は、SUNMARK WEB編集長の武政秀明氏だ。著者によると、文章の「最初の言葉」はお店のショーウィンドーのようなものだという。ひと目見て関心を持てなければ、そのまま素通りされてしまう。それを目にした一瞬で相手の心をつかめなければ、先を読もうとは思ってもらえないのである。
武政氏は長年にわたりウェブメディアの編集に携わり、これまでに7000本超の記事タイトルを考案してきた。読まれる記事のタイトルを徹底的に分析し、その法則をまとめたのが本書である。著者が編集長を務めていた媒体では、その法則が内部で共有され、全体で月間3億PVを記録したこともある。
本書で紹介されているパターンが通用するのは、ウェブ記事だけではない。メールや企画書、ビジネス文書、SNS投稿にも応用できる。しかも、示されている法則はいずれも難しいものではない。
「読んでもらえる文章を書きたい」、あるいは「読んでもらえないことに悩んでいる」のであれば、本書はその悩みを解消する大きなヒントになるだろう。相手の心をつかむ一行を打ち出すことで、きっと読まれる文章に変わるはずだ。
本書の要点
・「内容がよければ読んで理解してもらえる」というのは間違いだ。人は一瞬で必要な情報を選んでいる。それを決めるのは「最初の言葉」である。
・同じ事実でも「視点」をずらすことで、意外な魅力を引き出すことができる。
・相手の視点に立ち、相手の理解できる言葉を使って、相手の経験と結びつけて伝えること。それが、相手に「伝わる」言葉を作る基本である。
・「主語」を入れると、伝わりやすい文章になる。インパクトがある主語については、できるだけ前に置くといい。
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