レビュー

生成AIをすでに仕事で活用している人、あるいは「生成AIがないと仕事がはかどらない」と感じている人にとって、待望の書籍が登場した。
本書はその名のとおり、生成AIでタスクを爆速化させるノウハウが詰まった一冊である。

検索機能の代替やメール文・議事録の作成、ファクトチェックといった汎用的なタスクに使っている人は多いだろう。しかし本書の特筆すべき点は、会社の部門別に、専門業務を効率化するためのプロンプト例が紹介されているところにある。
たとえば人事部門における、「面接の想定質問リストの作成」。人事は通年で忙しく、採用面接ではいつも似たような質問をしてしまう……そんな悩みを抱えているかもしれない。だが生成AIを使えば、候補者の経歴と自社のカルチャーを照らし合わせ、個別の質問リストを瞬時に作成してくれる。
本書では人事のほか、経営企画、マーケティング、セールス、広報、財務・経理、生産・開発など、幅広い部門に言及しているが、本要約では人事とセールスに絞って紹介する。前半では、すべての業務の土台となる「良いプロンプトの作成法」に解説を割いた。というのも、生成AI活用の基本は「的確な指示を出せたかどうか」にあり、ここを押さえておけば、基本的にどんな業務にも応用できるからだ。
万能で、何でも答えてくれるように見える生成AIだが、出力の精度を決めるのはあくまで使う側、つまり「あなた」である。ゴールを明確にイメージし、それを言葉にしてAIに伝え、対話を重ねていく。その地道な積み重ねこそが、仕事の爆速化につながるのである。

本書の要点

・生成AIから精度の高い回答を引き出すには、指示文(プロンプト)を使いこなすことが何より重要だ。

指示が雑だと、回答も曖昧になってしまう。
・プロンプトを設計する際は、フォーマット(記入様式)、インストラクション(指示命令)、パラメータ(条件設定)、フィードバック(受け答え)の4つを意識しよう。
・業務で使用するときは、業務フローを分解して指示を出そう。また、求める成果物を明瞭にイメージし、対話を繰り返して回答の精度を高めていくことが大切だ。



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