レビュー

いつも面白いことを言ったり、面白いアイデアを出したりする人は、特別な才能がある人だというイメージがあるかもしれない。しかし、本書『「面白い!」を見つける』は、才能や特別なひらめきがなくても「面白い」は作り出すことができると主張する。

そして、そのための考え方や方法、「面白い」の伝え方を提示している。
誰にでも何かを「面白い」と感じることはある。だが、どうしてそれを「面白い」と感じたのかについて考える機会は少ないはずだ。なぜ面白いと思ったのかわかっていないのだから、いざ「面白い」ものを考え出そうとしても、なかなかひねり出せるものではない。そこで本書は、「面白さ」を作る方法や、見つけ出すコツ、ふくらませ方などを、著者の経験に基づいて解説している。知っているだけで日常を面白く生きていけそうなのはもちろんのこと、何か面白いアイデアを生み出す必要に迫られたときに役立ちそうだ。
『デイリーポータルZ』というWEBメディアを運営してきた著者の経験から、自分が見つけた「面白さ」を他の人に伝えるためのコツが紹介されるのも興味深い。どれだけアイデアが良くても、伝え方が良くなければ、相手に「面白さ」が伝わらない。どうすれば伝わりやすくなるのか、その方法を学ぶことで、発信力についても知ることができる。日常のコミュニケーションや仕事上の提案など、さまざまな場面で活かせるようになるだろう。

本書の要点

・「面白さ」とは、予想とは違う戸惑いや意外性から生まれるものだ。最初から面白いものなどなく、普通の素材に意識的に意外性を見つけたり、意外なことをさせたりすれば、「面白さ」は作り出せる。


・「面白さ」をふくらませるためには、型やルールに当てはめて、逆のことを言ってみたり、要素ごとに分解してそのうちの一つを変えたりして「ずらす」ことが有効だ。
・発表するときには、誰かのニーズに合わせるのではなく、自分が楽しいと思ったことや、自分がやりたいことをやるべきだ。



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