レビュー

「強み」とは、ドラえもんの四次元ポケットからポンポンと出てくる秘密道具――本書では強みをそう定義する。「どこでもドア」も「ビッグライト」も「もしもボックス」も、すべてドラえもんから出てくる道具である。

どれも便利で、のび太たちの願いをあっという間に叶えてしまうが、それはドラえもんが「的確にセレクトしている」からだ。目的や状況に合わない道具を選んでしまえば、無用の長物と化すだろう。
「人の強みもそれと同じ」と言うのは、著者で強み発掘コンサルタントの土谷愛さんだ。土谷さんは「自分の強み・適職がわからない」という人に向けたキャリア支援事業を展開し、これまで1万人以上に独自の自己分析メソッドを伝えてきた。
「強み」と聞くと、他人より秀でた能力やスキル、誰かに認められた実績を思い浮かべるかもしれないが、それは数ある「自分の特徴」の一部にすぎない。「強み」として機能するかどうかは、そのときの目的や状況次第。つまり、強みを見つけるためには、先に「目的」を明らかにしなければならないのだ。
本書では3つのステップを通して、自分の強みを発見していく。「目的」を見つけて、自分の「特徴」を洗い出し、それを「強み」として活かす方法を考える――。目的は「今週中にタスクを終わらせる」というような小さなものでも構わないし、特徴には「仕事を手伝ってくれる同僚がいる」というような「人脈」も含まれる。これなら気軽にできそうではないだろうか? “強み迷子”に陥っている人に、読んでほしい一冊だ。

本書の要点

・本書では「強み」を「目的を叶えるために役立つ特徴」と定義する。

目的を叶えるために最適な「特徴」を、自分の中から取り出して使うイメージだ。
・強みを見つけるとき、無意識のうちに他者と比較をしてしまうが、それは必ずしも必要ではない。まず目を向けるべきは、「自分の目的地」である。
・「強み」を見つけるには、(1)「目的」を決める、(2)自分の「特徴」を知る、(3)特徴を「強み」に変える、のステップで行う。
・欠点に見える特徴も、「他者のためにどう使うか」という視点を持つと「強み」に変えることができる。



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