レビュー

本書の著者、なーすけ氏はフィットネス系インフルエンサーである。SNS総フォロワー数は190万人超。

パーソナルトレーニングジムやフィットネス大会を運営する株式会社Shape Fitの代表だ。
若くして事業を急成長させてきたなーすけ氏だが、2024年頃、メンタルダウンを経験した。やりたいことが定まらないまま、自身とは価値観の異なるベテラン経営者の助言をそのまま受け入れ、メンバーに「これからは僕が全部やり方を決めるから、その通りに動いてほしい」と宣言。当然、現場には反発が生まれ、ベテラン経営者とメンバーの板挟みになった末、うつ状態と診断された。
その状況から抜け出す鍵となったのが「自己把握」だった。自分を徹底的に掘り下げることで、無自覚のうちに望ましくない状況に適応してしまう癖に気づき、「耐える」ことを前提にしない「耐えない思考」を身につけていったという。
本書は、なーすけ氏のリアルな体験を率直に開示しながら、「耐えない思考」を育てるプロセスを具体的に解き明かす一冊だ。日常的に、かつ無意識に我慢を重ねている人でも、提示されたステップを一つずつ実践すれば、自分らしさを押し殺さずに生きる道が見えてくるだろう。
なーすけ氏は本書でこう語る。「もし今、あなたが僕の動画をどこかで目にしたことがあるなら、それは『耐えずに続けられる形』で発信していた時間が、結果として積み上がっていったからだと思います」。自分が本当に望むものや、自分の強みを活かせる分野に情熱を注ぐ生き方を選びたい人に手に取ってほしい一冊である。

本書の要点

・「耐えない思考」を身につける第一歩は、自己把握にある。


・自己把握は、「いつもの場所」を飛び出す→自分の現状を知る→自分の過去を紐解いて「信念」の根源を探る、という3ステップで進めると効果的である。
・自己把握だけでは人は動き出せない。停滞を突破する鍵は、本気で達成したい目標を掲げ、その実現までの道筋を具体化することにある。



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