レビュー

先延ばしをやめたい、仕事や家事に集中できるようになりたい、人間関係で疲弊したくない。でも、頑張りたくはない。

簡単に、すぐに、しかも科学的に悩みを解決できる、魔法のような方法はないのだろうか――。本書は、そんな欲張りでせっかちなあなたにぴったりの一冊だ。
著者の菅原道仁氏は脳神経外科医だ。脳の使い方をわかりやすく解説する著書が多く、『すぐやる脳』『あの人を、脳から消す技術』などで支持を集めている。
本書では菅原氏が、「脳のパフォーマンスアップに効果があり、かつ日常生活の負担にならない、続けやすい習慣を厳選して」紹介する。しかも、「日常生活の延長線上で『ついでに』できることだけ」に絞られている。どんなに欲張りでせっかちな読者でも、これなら納得できるはずだ。
たとえば、誰かにムカムカしてしまったときに試したいのが、「勝手に『お気の毒に』作戦」である。コンビニの店員さんの接客態度にムカッとしたなら、「店長に叱られて、ムシャクシャしていたのかな。お気の毒に」「こういう態度だと、人生、損することが多いだろうな。お気の毒に」などと、勝手に相手の事情を想像してみるのだ。要約者も試してみたが、「お気の毒に」と思うだけで、なぜか心が落ち着くから不思議である。

やる気を出す、集中力を高める、思考力や記憶力を鍛える、睡眠の質を上げる、歩くことで頭とからだを整える、食事で脳を元気にする、人間関係で疲弊しない。本書では、これら7つのテーマで、科学的でしかもすぐ実践できる習慣が紹介される。とにかく読みやすく、試しやすい内容なので、忙しい人にもぜひ一読を勧めたい。

本書の要点

・先延ばしをしてしまうのは、意志が弱いからではなく、脳の仕組みのせいだ。すぐ動ける人になるには、小さく行動してドーパミンを出す、行動した先の未来を妄想する、口角を上げる、という3つの方法が有効である。
・マルチタスクは脳を疲弊させる。ポモドーロ・テクニックを活用し、目の前の作業に集中する時間を意識的に設けよう。
・相手の事情を勝手に想像し、「お気の毒に」と思うことで、ムカムカした気分を和らげることができる。



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