ネイマールがスペインの税務署に3460万ユーロ(約42億6700万円)もの税金を滞納していることが、9月23日の国税局発表のリストで明らかになった。
このリストは前年12月31日時点で100万ユーロ以上の“高額滞納者”のフルネームと税務番号を発表するもので、2015年にスタートした。
詳細は今後、明らかに
国税局が氏名公表という強い措置に踏み切るのは、リストに名前が載ることを承知で何度もの督促が無視された、何度もの支払期限までに払われなかった、といった悪質なケースだけ。
「このリスト公開をもって通常の手続きは終了」と国税局は宣言し、リスト公開に対する異議を含め、今後は法廷等で争うことになる。
リストでは何によって発生した税金なのかは明らかにされていない。だが、滞納額を聞いてピンとくるものがあった。
昨夏『ムンド・デポルティーボ』紙などで、税務署が約3500万ユーロの追徴税を求めてネイマールを調査中、という報道があったのだ。同記事によると、これはバルセロナ在籍中の4年間の申告漏れによるものだ、という。
ご存じの通り、選手の年俸は手取りでの契約が普通で、納税はクラブ側が行うことになっている。ネイマール個人の滞納となると、肖像権料や契約更新ボーナスなど、本業以外のものだろうと推測される。
まあ今後、ネイマール側から何かリアクションがあるだろうから、そこで滞納の是非も含めた詳細が明らかになるに違いない。
リストには複数クラブの名前も
ところで、この高額滞納者リストにはサッカー関係の名前がいくつかあった。2部Bのジェイダ、ムルシア、エルクレス、3部のハエン、シェレス、ムルシア、レウス、UDサラマンカである。
このうちUDサラマンカは過去にリージョが監督を務めて1部に昇格させたクラブで、私も1990年代の終わりまではソシオだった。
クラブ自体は2013年にすでに消滅しているが、その1300万ユーロ余りの滞納額は時効を迎えるまで不名誉なリストに載り続けるのだろう。
また、レウスについては18-19シーズン途中、給料不払いによって2部リーグを追放されたことで覚えている人もいるかもしれない。
今回さすがに1部、2部リーグのクラブの名前はなかった。
これを「ラ・リーガが課した選手の総年俸抑制などの経営健全化策のおかげだ」とするのは早合点だ。税務署との間に支払い猶予やプランの合意ができていれば、リストには載らないのである。
一般個人や一般法人が滞納すればただちに差し押えなどの強い措置がとられるが、「税務署はサッカークラブには甘い」というのはこの国では常識なのである。
Photo: Getty Images

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